…とりわけ,86年9月8日の《フィガロ》紙に,モレアスが〈文学的宣言〉と題する文章を発表し,〈芸術における創造精神の現下の傾向を妥当に示すことのできる唯一のものとして,我々は〈象徴主義〉という名称をすでに提唱してきた〉と書いたのが,この用語を定着させる大きなきっかけになった。当時,ベルレーヌを敬愛する若い詩人たちによって,〈デカダン〉と名のるグループが結成される動きもあった。それは,時代を覆っていた科学的実証主義の風潮,あるいはまた物質優位の世界観に疑いをもちながら,衰頽しつつある世界において,倦怠,憂鬱にとらえられずにいられない内面の微妙な状態を表現することが,新しい詩人の役割とする考えかたに基づいていた。…
※「デカダン」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
タコノキ科の常緑高木。小笠原諸島に特産する。幹は直立して太い枝をまばらに斜上し,下部には多数の太い気根がある。葉は幹の頂上に密生し,長さ1〜2m,幅約7cmで,先は細くとがり,縁には鋭い鋸歯(きょし)...
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