初茸(読み)ハツタケ

デジタル大辞泉 「初茸」の意味・読み・例文・類語

はつ‐たけ【初×茸】

ベニタケ科のキノコ。日本特産。初秋松林に生える。傘は中央のくぼんだ山形から漏斗状になり、淡赤褐色表面に色の濃い同心円状の紋がある。傷ついた部分緑青色に変わるので藍茸あいたけともいう。食用 秋》「―を山浅く狩りて戻りけり/虚子
[類語]きのこ松茸椎茸榎茸舞茸湿地松露滑子なめこマッシュルームシャンピニョンエリンギ木耳きくらげ

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精選版 日本国語大辞典 「初茸」の意味・読み・例文・類語

はつ‐たけ【初茸】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「はったけ」「はつだけ」とも ) 担子菌類ベニタケ科のキノコ。日本特産で、夏から秋にかけ、アカマツ林内地上に発生する。全体は淡赤褐色、傷つけると青藍色に変わるため、普通は所々がしみになっていることが多い。傘は径三~一五センチメートルで濃色環状紋があり、初め扁平、のち縁はやや下に巻くが中央がくぼみ、漏斗状になる。柄は中空で、太いがもろい。広く食用とされる。和名は、秋の早い時期に採れるところからという。あいたけ。あおはち。あおはつ。《 季語・秋 》 〔日葡辞書(1603‐04)〕
    1. [初出の実例]「初茸やまだ日数へぬ秋の露〈芭蕉〉」(出典:俳諧・芭蕉庵小文庫(1696)秋)

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