木耳(読み)キクラゲ

デジタル大辞泉 「木耳」の意味・読み・例文・類語

き‐くらげ【木耳】

担子菌類キクラゲ科のキノコニワトコ枯れ木群生。形が人の耳に似て、茶色寒天質。乾燥すると縮み、軟骨質になる。主に中華料理に用いる。きのみみ 夏》「―や母の遺せし裁鋏たちばさみ不死男
1に形が似るところから》人の耳。
「其所見を著者の―に聞かしめたまわば」〈逍遥小説神髄
[類語](1きのこ松茸椎茸榎茸舞茸湿地初茸松露滑子なめこマッシュルームシャンピニョンエリンギ

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精選版 日本国語大辞典 「木耳」の意味・読み・例文・類語

き‐くらげ【木耳】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 担子菌類キクラゲ科のきのこ。夏から秋にかけて山地広葉樹倒木枯木に群生する。体は人の耳状で波状に屈曲し、直径三~五センチメートルになり、外面淡褐色で微細毛が生えるが平滑に見える。肉は寒天質でやわらかいが、乾燥すれば軟骨質となる。食用になり、特に中国料理でよく使われる。シロキクラゲアラゲキクラゲなどがある。みみたけ。《 季語・夏 》 〔日葡辞書(1603‐04)〕
  3. ( と形が似ているところから ) 耳をいう。
    1. [初出の実例]「木耳を積んで日本の置膾」(出典:雑俳・二柱(1743頃))

き‐の‐みみ【木耳】

  1. 〘 名詞 〙 きのこ「きくらげ(木耳)」の異名。〔十巻本和名抄(934頃)〕

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普及版 字通 「木耳」の読み・字形・画数・意味

【木耳】もくじ

きくらげ。

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