据える(読み)スエル

デジタル大辞泉 「据える」の意味・読み・例文・類語

す・える〔すゑる〕【据える】

[動ア下一][文]す・う[ワ下二]
物を、ある場所に動かないように置く。「大砲を―・える」「三脚を―・える」
建造物などを設ける。「本陣を―・える」「関所を―・える」
位置を定めて人を座らせる。「上座に―・える」
ある地位任務に就かせる。「部長に―・える」「見張りに―・える」
心をしっかりと居定まらせる。「度胸を―・える」「腹を―・える」
厳しい視線を置きつづける。「目を―・える」
きゅうをする。「灸を―・える」
捺印なついんする。「印を―・える」
鳥などを止まらせる。
矢形尾の真白の鷹をやどに―・ゑで見つつ飼はくし良しも」〈・四一五五〉
10 植えつける。
「世の中の常のことわりかくさまになり来にけらし―・ゑし種から」〈・三七六一〉
[補説]室町時代以降はヤ行にも活用した。→
[下接句]きもを据えるきゅうを据える腰を据えるしりを据える腹を据える御輿みこしを据える目を据える
[類語]置く据え付ける取り付ける敷く

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

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