書道(読み)ショドウ

デジタル大辞泉 「書道」の意味・読み・例文・類語

しょ‐どう〔‐ダウ〕【書道】

毛筆によって書の美を表そうとする芸術中国で古くから発達日本に伝来し、平安時代草仮名がつくられたことと相まって独自の発展を遂げ、世尊寺流持明院流定家流青蓮しょうれん院流などの流派が生じた。
[類語]習字

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精選版 日本国語大辞典 「書道」の意味・読み・例文・類語

しょ‐どう‥ダウ【書道】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 文字を書く芸道。毛筆を使って文字を上手に書く術。また、文字の書き方を学ぶ術。東洋美術の一つで、日本には中国から伝来し、平安時代に仮名が作られたことと相まって、日本独特のものに発展し、世尊寺流・法性寺流・定家流・御家流などの流派が生まれた。書法筆法。入木道(じゅぼくどう)
    1. [初出の実例]「陰陽暦道、天文漏剋、漢音書道、秘術雑占」(出典:扶桑略記(12C初)天平七年四月辛亥)
    2. [その他の文献]〔衍極‐造書篇〕
  3. 高等学校で、芸術科のなかの科目の一つ。

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旺文社日本史事典 三訂版 「書道」の解説

書道
しょどう

中国・日本で発達した文字を素材とする造形芸術
入木道 (じゆぼくどう) ともいう。飛鳥〜平安初期は中国風の書風が中心で三筆が有名。平安中期になると三蹟などの能書家が現れ,上代様の和様書道が完成,後世書道の根幹となった。藤原行成は世尊寺流の祖。鎌倉末期に尊円入道親王が世尊寺流に宋風を加えておこした青蓮院流 (しようれんいんりゆう) は,江戸時代に御家流 (おいえりゆう) と呼ばれ栄えた。

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百科事典マイペディア 「書道」の意味・わかりやすい解説

書道【しょどう】

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日本文化いろは事典 「書道」の解説

書道

書道とは、日本古来の筆記用具である、毛筆と墨を用いて、漢字仮名文字を芸術的に表現する日本の伝統芸術の一つです。

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普及版 字通 「書道」の読み・字形・画数・意味

【書道】しよどう

書法。

字通「書」の項目を見る

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「書道」の意味・わかりやすい解説

書道
しょどう

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世界大百科事典(旧版)内の書道の言及

【習字】より

…ヨーロッパにおける中世から近世にかけての教育を特徴づけるものの一つが,弁証術や修辞学など,広義のことばの教育の重視であったとすれば,それと対比しうる日本の教育の特徴は,〈書く〉ことによる教育,すなわち書道あるいは習字教育の重視であった。書道は元来,中国において古典や詩歌などの作品を毛筆により芸術的に表現する手法として発展したものであるが,漢字の移入とともに日本にもその文化がとり入れられ,大和・奈良の時代から,貴族,僧侶さらには武士などのもっとも基本的な教養形成の方法として多面的に発展した。…

【入木道】より

…日本における書道の異称。唐の張懐瓘撰《書断》に〈王羲之,晋帝時,祭北郊更祝版。…

【書】より

…《管洛墓碑》《張朗碑》などがその例で,これらは後世に盛行する墓誌銘の先駆となった。 東晋時代には,王羲之・王献之父子をはじめ,書の名家が数多く現れ,ここに書道史の黄金時代が出現するにいたった。王羲之は,〈骨骾(こつこう)〉すなわち骨っぽい直言の人として当時たたえられたが,その反面豊かな感性の持主でもあり,漢・魏以来の書の伝統をふまえて,古今無類の雍容典雅な美しさを発揮した。…

※「書道」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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