南北朝時代(14世紀)青蓮院門跡(もんぜき)尊円(そんえん)法親王を祖としておこった書の流派。別名尊円流とも称し、また青蓮院が京都粟田口(あわたぐち)にあることから、粟田流、粟田口流ともいわれ、江戸時代には御家(おいえ)流の名もあった。わが国書道史・書流史上もっとも注目すべき流派である。尊円法親王の書風は、端正温雅な世尊寺(せそんじ)流に宋(そう)風の力強い筆法を加味した独自の境地を開いたもので、青蓮院の歴住たちの尊崇を集め、代々の門跡はこれに傾倒した。とりわけ、尊道(そんどう)法親王(1332―1403)、尊応准后(そんのうじゅんごう)(?―1514)、尊伝(そんでん)法親王(1472―1504)、尊鎮(そんちん)法親王(1504―1550)、尊朝(そんちょう)法親王(1552―1597)、尊純(そんじゅん)法親王(1591―1653)は能書で知られ、今日に遺墨を伝えている。また書流史では、その末流をさらに尊応流、尊鎮流、尊朝流、尊純流の4派に分け、これらを包含して青蓮院流とよぶ。その平明で高雅な書風は青蓮院のみにとどまらず、宮廷や貴族、他の寺院へと広まり、江戸時代には幕府の文教政策に伴い、御家流として武家階級や一般庶民にまで流布していった。筆跡の模刻本『本朝名公墨宝(ほんちょうめいこうぼくほう)』『和漢筆仙集(わかんひっせんしゅう)』などに尊円法親王以下の筆跡が所収され、加えて『慈恩寺法帖(ほうじょう)』(真跡本現存、個人蔵)などの手本が多数刊行されたことが普及の大きな要因となった。
[島谷弘幸]
『小松茂美著『日本書流全史』全二巻(1970・講談社)』
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