栃木県南東端,芳賀郡の町。人口1万5018(2010)。町域の大部分は八溝(やみぞ)山地の西麓を占め,北部を那珂川が,また南から北へ那珂川支流の逆(さか)川が流れ,茨城県境で合流する。中心集落の茂木は真岡鉄道線の終点をなすとともに,国道123号,294号線が交差する交通の要地で,中世には茂木氏が居城した。幕末ころから葉タバコの生産が盛んで,1977年まで専売公社のタバコ工場が操業していた。1960年代後半から縫製,電子部品,カメラ部品の工場が進出し,タバコ工場跡は音響機器の工場となっている。農業の中心は米作だが,コンニャク,シイタケも生産される。人口減少が続き,過疎地域の指定を受けている。那須烏山市の旧烏山町にかけての那珂川流域は那珂川県立自然公園に指定され,釣りや川下りが楽しめる。国際規格のモーター・スポーツ施設〈ツインリンクもてぎ〉もつくられている。
執筆者:千葉 立也
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