デジタル大辞泉
「蜉蝣」の意味・読み・例文・類語
かげろう〔かげろふ〕【蜉=蝣/蜻=蛉】
1 《飛ぶ姿が陽炎の立ちのぼるさまに似ているところからの名》カゲロウ目の昆虫の総称。体は繊細で、腹端に長い尾が2、3本ある。翅は透明で、幅の広い三角形。夏、水辺の近くの空中を浮かぶようにして群れ飛ぶ。幼虫は川中の礫上や砂中に1~3年暮らす。成虫は寿命が数時間から数日と短いため、はかないもののたとえにされる。糸遊。
2 (蜻蛉)トンボの古名。《季 秋》
「―なんどのやうにやせおとろへたる者よろぼひ出できたり」〈平家・三〉
(蜻蛉)源氏物語第52巻の巻名。薫大将、27歳。浮舟の失踪と、その後の薫を描く。
ふ‐ゆう〔‐イウ〕【×蜉×蝣】
1 カゲロウのこと。
2 《1が朝に生まれて夕べに死ぬといわれるところから》人生のはかないことのたとえ。
「―の微命、もとより死を畏れず」〈露伴・運命〉
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
ふ‐ゆう ‥イウ【蜉蝣】
〘名〙
※三教指帰(797頃)中「令汝得蜉蝣短齢。与亀鶴相競」 〔
詩経‐曹風・蜉蝣〕
② (①が朝に生まれ夕べに死ぬといわれているところから) 人生のはかないことのたとえ。
※
性霊集‐四(835頃)請奉為国家請修法表「雖
二蜉蝣心体、羊犬神識
一、此思此願、常策
二心馬
一」 〔
蘇軾‐前
赤壁賦〕
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
普及版 字通
「蜉蝣」の読み・字形・画数・意味
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報
出典 日外アソシエーツ「動植物名よみかた辞典 普及版」動植物名よみかた辞典 普及版について 情報