衣笠(読み)キヌガサ

デジタル大辞泉 「衣笠」の意味・読み・例文・類語

きぬ‐がさ【▽衣×笠/絹傘/▽蓋】

1 絹を張った長柄のかさ。昔、貴人の外出の際、後ろからさしかざしたもの。
2 仏像などの上にかざす天蓋てんがい。

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精選版 日本国語大辞典 「衣笠」の意味・読み・例文・類語

きぬ‐がさ【衣笠・絹傘・蓋】

  1. 〘 名詞 〙
  2. ① 絹または織物で張った長柄(ながえ)の傘。昔、天皇、親王、公卿などの貴人が外出する際、背後からさしかざしたもの。
    1. 衣笠<b>①</b>〈貞丈雑記〉
      衣笠①〈貞丈雑記〉
    2. [初出の実例]「凡盖。皇太子紫表。蘇方裏。頂及四角。覆レ錦垂レ総」(出典:令義解(718)儀制)
  3. ② 仏像などの上にかざす天蓋。
    1. [初出の実例]「釈迦仏の金銅の像一躯、幡盖(キヌカサ)若干」(出典:日本書紀(720)欽明一三年一〇月(北野本訓))
  4. ③ 絹で張った傘や笠。
    1. [初出の実例]「安政以来横浜士民往々西洋製の鍛銕八骨及び十六骨の絹傘を晴雨に用人稀に有レ之」(出典:随筆・守貞漫稿(1837‐53)二七)

きぬがさ【衣笠】

  1. [ 一 ] 京都市北区南西部の地名。大文字山のふもとにあたり、西隣に金閣寺がある。
  2. [ 二 ] 神奈川県横須賀市の地名。JR横須賀線が通じる。平安末期に三浦氏が本拠とした衣笠城の城跡を中心とする衣笠公園がある。

きぬがさ【衣笠】

  1. 姓氏の一つ。

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日本歴史地名大系 「衣笠」の解説

衣笠
きぬがさ

古く衣笠山麓一帯を総称し、「和名抄」の葛野(かどの)郡上林(かむつはやし)郷にあたる。

京都盆地西北の北山(きたやま)をひかえた風光明美の地として、平安時代から行楽の地とされた。紀貫之が「北山にもみぢ折らんとてまかれりける時によめる」として「見る人もなくて散りぬる奥山のもみぢは夜の錦なりけり」(古今集)と詠んだ北山は、この辺りともいわれる。

仁治年中(一二四〇―四三)藤原家良が退隠後この地に山荘を営み、衣笠内大臣とよばれ、天皇・法皇も訪れている(「帝王編年記」永仁六年七月一九日条ほか)。

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デジタル大辞泉プラス 「衣笠」の解説

衣笠

京都府京都市、亀屋重久が製造・販売する銘菓。柔らかい饅頭型の落雁でこし餡を包んだもの。白と抹茶がある。

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