パーアルカリ型
- 岩石学辞典
- 以前には准長石が多い一連の岩石のことであったが,その後シャンドによる岩石の分類では,Al2O3<(Na2O+K2O)の場合をパーアルカリ型と呼んだ.こ…
アルカリ岩 アルカリがん alkali rock
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- 化学組織上,二酸化ケイ素や酸化アルミニウムに対してアルカリ ( Na2O+K2O ) の割合の多い火成岩の総称。 19世紀末から行われてきた分類法。一般に…
造岩鉱物 ゾウガンコウブツ rock-forming mineral
- 化学辞典 第2版
- 岩石を構成する鉱物.おもなものは石英,長石類,准長石類,雲母類,角せん石類,かんらん石類,輝石類,ざくろ石類,スピネル類,緑泥石類,沸石類…
カリアラスカイト斑岩
- 岩石学辞典
- アラスカイト斑岩でNa-斜長石を少量か全く欠如する岩石[Johannsen : 1932].
ヴァリオリティック角閃石片岩
- 岩石学辞典
- 長石の白色または赤色の丸い粒を含む角閃石片岩[Stache : 1863].
白榴バサン岩
- 岩石学辞典
- リューサイト─バサン岩で,リューサイトが斜長石よりも多く含まれる岩石[Washington : 1906].
せきぼく‐へんがん【石墨片岩】
- デジタル大辞泉
- 変成岩の一。多量の石墨を含む黒色の結晶片岩。石英・長石・絹雲母なども含み、薄くはがれやすい。
ポイキロプレクトフィティック
- 岩石学辞典
- 大きな輝石の結晶が小さな短冊状の斜長石の群を完全に包み込んでいる組織[Holmes : 1937].
石質グレイワッケ
- 岩石学辞典
- 岩石の破片が長石の破片よりも多いグレイワッケ[Pettijohn : 1954].
砂金石【さきんせき】
- 百科事典マイペディア
- 石英や長石などで内部に細鱗状の微粒子を包有し,内部反射により閃光(せんこう)を示すもの。宝石。石英の場合の微粒子は雲母,赤鉄鉱などで黄,緑,…
結晶分化作用 けっしょうぶんかさよう crystallization differentiation
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- マグマの冷却・固結が進むにつれて,元とは異なる化学組成のマグマや岩石(→火成岩)が生じる作用。カナダ出身の実験岩石学者ノーマン・L.ボーエンが…
石英モンゾニ岩
- 岩石学辞典
- ブレガーが命名した岩石名で[Hauer & Stache : 1863, Broegger : 1895],石英に富むモンゾニ岩であり独立した名称ではない.この種の岩石類は…
フォイド
- 岩石学辞典
- 准長石(felspathoid)の略称.近年は論文などに広く使用されている.
オウェン岩
- 岩石学辞典
- 細粒のユークライトに類似の岩石で,緑色のオージャイト,灰長石,少量のハイパーシンと橄欖(かんらん)石を含む[Lacroix : 1911].優黒質と優白質…
フォノライト phonolite
- 改訂新版 世界大百科事典
- 準長石族の斑晶を含むフェルシックなアルカリ岩の名称。響岩(きようがん)ともいう。斑晶鉱物としてアルカリ長石,ネフェリン,アルカリ角セン石,…
プラシン岩
- 岩石学辞典
- 緑色片岩の一種で,角閃岩,緑泥石,緑簾石がおおよそ等量含まれ,曹長石と時に方解石が伴われる岩石[Kalkowsky : 1886, Harker : 1932].緑色片岩…
ダイオロイド
- 岩石学辞典
- 准長石を含む閃緑岩[Shand : 1910].dioroidはdioriteとfeldspathoidの合成語.
石質サブアルコース質ワッケ
- 岩石学辞典
- 長石と岩石の破片がほとんど等しい比率で,それぞれ25%より少ないワッケ[Casshyap : 1967].
曹長斑岩
- 岩石学辞典
- 主に曹長石の斑晶と珪長質の石基をもつ岩石の総称[Coquand : 1857].ホルムスは斑状の非顕晶質の岩石で,斑晶と大部分の石基が曹長石であるものと…
こうしつ‐じき(カウシツ‥)【硬質磁器】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 磁器の一つ。純粘土すなわち磁土を主成分とする素地に長石質の釉(うわぐすり)をかけ、摂氏一四〇〇度ぐらいで焼き上げたもの。色が白く、…
ソーシュライト化作用
- 岩石学辞典
- 火成岩の斜長石が,曹長石と灰長石の固溶体に分解して,ソーシュル石の密な集合体に変化する作用をいう[Williams : 1890].この物質は以前は特別な…
オフィティック組織
- 岩石学辞典
- 輝緑岩組織(diabasic texture),ドレライト組織(doleritic texture)はいずれも同じ意味で用いられる[Rosenbusch : 1882].オフィティック組織…
タランチュラ岩
- 岩石学辞典
- 石英に富むアラスカ岩アプライトである.石英は70%にも達し,正長石と少量の斜長石やマフィック鉱物を含む.アラスカ岩と火成源の石英脈の中間的な…
毛氈状組織
- 岩石学辞典
- 短冊状の長石の微結晶がフェルト(毛氈)状で平行に並んだ組織で,しばしば安山岩の石基に見られる[Rosenbusch : 1887].しばしば流線を識別できる…
ペタル石 ぺたるせき petalite
- 日本大百科全書(ニッポニカ)
- 一見、長石に似ているが、劈開(へきかい)はより発達しもろい鉱物。葉長石(ようちょうせき)ともいう。結晶形を示すことはきわめてまれで、普通は葉片…
グラニュライト ぐらにゅらいと granulite
- 日本大百科全書(ニッポニカ)
- 白榴岩(はくりゅうがん)ともいう。元来は、石英や長石のように特別な晶癖(しょうへき)をもたない鉱物の、等粒かつ粒状の組織からなる変成岩のことで…
カムペライト
- 岩石学辞典
- 雲母に富むミネットに相当し,細粒から中粒のKに富む脈岩で,正長石(45%),Feに富む黒雲母(42%),オリゴクレースなどからなっている.黒雲母に…
とう‐し〔タウ‐〕【陶歯】
- デジタル大辞泉
- 長石などの粉末を練ったものを型に入れて焼いて作る義歯。
花崗石英粗面岩
- 岩石学辞典
- 透明な長石を含む流紋岩[Lapparent : 1900].岩石名としては不適当である.
多結節片麻岩
- 岩石学辞典
- 細粒の片麻岩で,結節状の長石の結晶を含むもの[Jokely : 1857].
けいちょう‐がん〔ケイチヤウ‐〕【×珪長岩】
- デジタル大辞泉
- 斑晶がないか、きわめて少ない、石英・カリ長石の集合体からなる酸性の火成岩。
輝石ホルンフェルス相
- 岩石学辞典
- エスコラはこの相を最初はホルンフェルス相とよんだが,一般のホルンフェルスには変成相として角閃岩相に含まれるものが多いので,その後輝石ホルン…
ソディー
- 岩石学辞典
- この接頭語は,岩石がNa-斜長石に富むことを示している[Johannsen : 1920].
葉状水泡状連晶
- 岩石学辞典
- この組織のよく知られた例はパーサイト組織(perthitic texture)で,本体のKに富む長石の中に葉状のNaに富む長石が含まれている.葉状の輝石が他の…
スルデン岩
- 岩石学辞典
- 花崗斑糲(はんれい)岩斑岩の一種でラブラドライトとまれに石英の斑晶が斜長石,正長石,角閃石,石英などのピロタキシティック組織の石基に含まれる…
斑岩
- 岩石学辞典
- この名称は以前はporphyriteであった.ウェルナーは長石の斑晶をもつ岩石を斑岩(porphyr)と称したが[Werner : 1787],後にロスは石英を含まず,…
かせい‐こうぶつ〔クワセイクワウブツ〕【火成鉱物】
- デジタル大辞泉
- マグマから直接結晶してできる鉱物。橄欖かんらん石・輝石・雲母・長石など。
ボロラン岩
- 岩石学辞典
- メラナイト黒雲母ネフェリン閃長岩.顕晶質の火成岩で,基本的には正長石とメラナイト石榴(ざくろ)石からなり,ネフェリン,黒雲母,輝石を伴う.正…
白粒岩状斑糲岩
- 岩石学辞典
- (1) 白粒岩状組織を持った細粒の斑糲(はんれい)岩[Geikie & Teall : 1894].(2) 石英,長石,石榴石,白粒岩の破片からなる角礫岩状の岩石[No…
オージャイト角閃岩
- 岩石学辞典
- 角閃岩とオージャイト斜長石片麻岩の中間の岩石[Grubenmann & Niggli : 1924].
メラファイア玄武岩
- 岩石学辞典
- オリゴクレース玄武岩で斜長石が50~67%含まれるもの[Boricky : 1874].あまり使われなかった.
プラスキ岩
- 岩石学辞典
- 斑状ネフェリン閃長岩で,一般に准粗面質(trachytoid)組織をもつが粒状の場合もある.Na-正長石を含み,エジリンオージャイト,バーケヴィ閃石,黒…
鬼御影 おにみかげ
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- 花崗岩 (御影石) 質のペグマタイト。石英,長石,雲母の結晶が特に大きいので,この俗称で呼ばれる。
タクサイト・オフィティック
- 岩石学辞典
- 玄武岩やドレライトの組織で,斜長石と輝石,および粒間に橄欖(かんらん)石を含む斜長石のオフィティックまたはポイキリティックの集合体がタキサイ…
とう‐し(タウ‥)【陶歯】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 歯が欠損した場合の人工の入れ歯。長石・陶土・石英などの粉末を練り、型に入れ、焼いて作る。
ホルンフェルス相
- 岩石学辞典
- 塩基性岩の貫入の接触変成帯の内部に見られる変成相で,低圧と高温に支配されて形成された特徴がある[Eskola : 1922, 1939].塩基性岩の変成岩では…
明延岩
- 岩石学辞典
- 閃緑岩塊から分岐して岩脈状または枝状となる岩石で,黒雲母を含む花崗閃緑岩質ないし石英モンゾニ岩質のペグマタイトまたはアプライトをいう.正長…
粗粒玄武岩 そりゅうげんぶがん dolerite
- 日本大百科全書(ニッポニカ)
- ドレライトともいう。玄武岩と同じような化学組成をもつ中粒の火成岩で、普通輝石(オージャイト)の大きな結晶の中に斜長石の細長い結晶が一部分は…
造岩鉱物【ぞうがんこうぶつ】
- 百科事典マイペディア
- 岩石を構成する主要な鉱物。現在4000種余りの鉱物が知られているが,造岩鉱物といわれるものは数十種類にすぎない。主成分となる造岩鉱物はケイ酸塩…
アモウサイト
- 岩石学辞典
- フランス語のamauseはエナメルの意味. →白粒岩,長石質白粒岩,ワイスシュタイン