きんぎょ【金魚】 の=糞((ふん))[=うんこ]
- 精選版 日本国語大辞典
- ( 金魚の糞は長く連なって離れないところから ) 長々と連なっていたり、付き従って離れないさまにいう語。[初出の実例]「どうもお前の咄は、金魚(キ…
きんけい【錦鶏】 の 間((ま))
- 精選版 日本国語大辞典
- ( 襖(ふすま)に錦鶏③が描いてあるところからいう ) 京都御所の居間の名。御学問所の西側にある。→錦鶏間祗候(きんけいのましこう)
きんせき【金石】 の 交((まじ))わり
- 精選版 日本国語大辞典
- ( 「漢書‐韓信伝」の「自以為与二漢王一為二金石交一」から出た語 ) 友情の堅いこと。破れることのない交際。〔文明本節用集(室町中)〕
くぎょう【公卿】 の 座((ざ))
- 精選版 日本国語大辞典
- ① 内裏の宜陽殿西廂にあり、会議に際して公卿が着席するように定められた座所。大臣、大中納言、参議によりそれぞれ座の位置、向き、用いる畳にきま…
ククイ‐の‐き【ククイの木】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 ( ククイは[英語] kukui ) トウダイグサ科の高木。マレー原産。葉は互生し革質、卵形で三~七裂し各裂片はほぼ三角形。花は帯赤白色の小…
くさ【草】 の 袂((たもと))
- 精選版 日本国語大辞典
- ① 草を衣とみて、その袂。[初出の実例]「秋の野の草のたもとか花すすき穂に出てまねく袖と見ゆらん〈在原棟梁〉」(出典:古今和歌集(905‐914)秋上…
くさ【草】 の 芽((め))
- 精選版 日本国語大辞典
- 草の若芽。特に、春になって芽ぶきはじめた草の芽。《 季語・春 》[初出の実例]「くさの芽のうへに干をく筵かな〈和之〉」(出典:俳諧・卯辰集(1691…
くさのは【草の葉】
- 精選版 日本国語大辞典
- ( 原題[英語] Leaves of Grass ) 詩集。一四四編。ホイットマン作。一八五五年刊。「ぼく自身の歌」「人の個性を歌う」など、普遍的で自然な人間の姿…
くさば【草葉】 の 玉((たま))
- 精選版 日本国語大辞典
- 草の葉に置いた露を玉に見たてた語。草に置いた露。[初出の実例]「おきて見ば袖のみ濡れていたづらのくさはのたまの数(かず)やまさらむ」(出典:実方…
くじゃく【孔雀】 の 間((ま))
- 精選版 日本国語大辞典
- 平安京内裏(だいり)の校書殿(きょうしょでん)東廂の北にあった室。孔雀を飼ったことがあるところからいう。[初出の実例]「史立二紫宸殿坤砌一、史趨…
くず【葛】 の 花((はな))
- 精選版 日本国語大辞典
- ① 晩夏から初秋にかけて葛の葉のつけ根につく紫紅色の花。くずばな。《 季語・秋 》[初出の実例]「とり沙汰も無事に暮けり葛の花〈凡兆〉」(出典:俳…
くず【国栖】 の 舞((まい))
- 精選版 日本国語大辞典
- 古代の宮廷の節会に国栖人によって行なわれた歌舞。応神天皇一九年(二八八)の吉野行幸のときに、土着人が歌舞をしたという故事から起こった。平安…
くすり【薬】 の 司((つかさ・し))
- 精選版 日本国語大辞典
- ① 律令制で、後宮十二司の一つ。天皇に薬を供奉することをつかさどる。尚薬一人、典薬二人。〔令義解(718)〕② 律令制で、医薬のことをつかさどる官…
くせ【救世】 の 菩薩((ぼさつ))
- 精選版 日本国語大辞典
- 仏語。世の中の人々を救おうという誓いを立てた菩薩。主として観音菩薩のこと。[初出の実例]「我は救世(くせ)の菩薩(ぼさつ)也」(出典:今昔物語集(…
くだん【件】 の 如((ごと))し
- 精選版 日本国語大辞典
- 前に述べたとおりである。前記記載のとおりである。書状、証文などの最後に書きしるす語句。多く「よって…くだんのごとし」の形で用いる。「如件」と…
きき【危機】 の 哲学((てつがく))
- 精選版 日本国語大辞典
- 第一次世界大戦後の近代社会の崩壊過程を通じて生み出された危機意識を出発点とする哲学。不安、絶望、孤立の生意識として現われ、人間的・主体的生…
ききょう【桔梗】 の 間((ま))
- 精選版 日本国語大辞典
- 江戸城内の表座敷の一つ。御番医師の詰めている間で、襖(ふすま)に桔梗を描いてあったのでいう。
きく【菊】 の 杯((さかずき))
- 精選版 日本国語大辞典
- 菊の宴で、杯の酒に菊花を浮かべて長寿を祝うこと。また、その杯。菊花の杯。[初出の実例]「折る人の老せぬ秋の露の間に千歳をめぐる菊のさかつき〈…
きく【菊】 の 淵((ふち))
- 精選版 日本国語大辞典
- 菊からしたたる露によってできるという淵。不老不死の吉兆にたとえる語。《 季語・秋 》[初出の実例]「みづにさへながれてふかきわがやどはきくのふ…
きく【菊】 の 綿((わた))
- 精選版 日本国語大辞典
- =きく(菊)の被綿(きせわた)《 季語・秋 》[初出の実例]「九月九日、きくのわたにおもてのごふ女」(出典:中務集(989頃))
きさ【象】 の 牙((き))
- 精選版 日本国語大辞典
- 象のきば。ぞうげ。[初出の実例]「象牙(キサノキ)〈略〉及び諸の珍財を法興寺の仏に奉らしめたまふ」(出典:日本書紀(720)天智一〇年一〇月(北野…
きし【岸】 の 額((ひたい))
- 精選版 日本国語大辞典
- 岸の突き出た所を、人間の額にみたてていう語。岸の出っぱった所。[初出の実例]「身観ば岸額に根離る草」(出典:観智院本三宝絵(984)序)「浪かくる…
きそ【木曾】 の 五木((ごぼく))
- 精選版 日本国語大辞典
- ⇒きそごぼく(木曾五木)
きた【北】 の 侍((さむらい))
- 精選版 日本国語大辞典
- 鎌倉時代、将軍宿所の北廊にあった侍の詰所。[初出の実例]「車宿、北侍、納殿、かなや殿等ものこりて候よし承候」(出典:金沢文庫古文書‐(元徳二年…
こ【木】 の 陰((かげ))
- 精選版 日本国語大辞典
- 樹木のかげ。こかげ。[初出の実例]「あさづまの三井のこのかげしげりあひて栄えゆく世を見るがたのしさ」(出典:兼盛集(990頃))
こ【蚕】 の 舞((まい))
- 精選版 日本国語大辞典
- 鹿児島県種子島で、正月一四日に行なわれる舞。女装した若者が、鉦(かね)太鼓の囃子(はやし)に合わせて養蚕の祝言を述べながら舞う。
こい【恋】 の 仇((あだ))
- 精選版 日本国語大辞典
- =こい(恋)の敵(かたき)[初出の実例]「未来の細君を以て矚目された本人へ文をつけた恋の仇とは夢にも知らず」(出典:吾輩は猫である(1905‐06)〈…
こい【恋】 の 敵((かたき))
- 精選版 日本国語大辞典
- 自分の恋のじゃまをする者。恋人を奪ったり恋を妨げたりする敵。恋の仇(あだ)。こいがたき。[初出の実例]「恋の敵は御袋のいたづらもの殺されふが刻…
こい【恋】 の 花((はな))
- 精選版 日本国語大辞典
- ① 恋を花にたとえていう語。[初出の実例]「花の咲たを見たるか、げにきっと見たれば、恋の花やいたづら花や」(出典:浄瑠璃・平家女護島(1719)三)②…
こい【恋】 の 世((よ))
- 精選版 日本国語大辞典
- 恋愛の盛んな世の中。[初出の実例]「どこのゐなかも恋の世や」(出典:浄瑠璃・冥途の飛脚(1711頃)下)
こう【甲】 の 座((ざ))
- 精選版 日本国語大辞典
- いちばんの上席。もっともよい場所。[初出の実例]「かうの座をば去れと申すぞかし」(出典:日蓮遺文‐崇峻天皇御書(1277))
こう【香】 の 袈裟((けさ))
- 精選版 日本国語大辞典
- 香染(こうぞめ)の袈裟。[初出の実例]「長絹(ちゃうけん)の衣に香のけさぞきたりける」(出典:愚管抄(1220)五)
こうか【効果】 の 法則((ほうそく))
- 精選版 日本国語大辞典
- 一定の刺激に対し、試行する反応のなかで、効果をあげたものが繰り返され、学習として定着されていくという法則。アメリカの心理学者ソーンダイクの…
こうぜつ【口舌】 の 争((あらそ))い
- 精選版 日本国語大辞典
- 口先の争い。言い争い。口論。[初出の実例]「執政官の失計を止めん為に、屡(しばしば)口舌の戦ひをも為せり」(出典:西国立志編(1870‐71)〈中村正…
こじき【乞食】 の 空笑((そらわら))い
- 精選版 日本国語大辞典
- 利益を得るために心にもないお世辞笑いをすることのたとえ。〔諺苑(1797)〕
こじつ【故実】 の 者((もの))
- 精選版 日本国語大辞典
- 故実に通じて適切な先例を判断する能力のある人。故実の人。[初出の実例]「一人也とも故実(コジツ)の者こそ召(めし)仕(つかは)れめ」(出典:源平盛衰…
げす【下種】 の 勘繰((かんぐ))り
- 精選版 日本国語大辞典
- 品性の卑しい者は、何かにつけて妙に気をまわし邪推するものだの意。[初出の実例]「俳壇にはゲスのカングリみたいな悪罵が非常に多いから」(出典:挨…
けっか【決河】 の 勢((いきお))い
- 精選版 日本国語大辞典
- 堤防が切れて河水が流出するような、猛烈な勢い。勢いの激しいことをたとえる語。
けっき【血気】 の=勇者((ゆうしゃ))[=勇士((ゆうし・ようし))]
- 精選版 日本国語大辞典
- ① 気力や力のみなぎった勇猛な者。[初出の実例]「いにしへよりいまにいたるまで、此為朝ほどの血気の勇者なしとぞ諸人申ける」(出典:保元物語(1220…
けんじょう【献上】 の 鴨((かも))
- 精選版 日本国語大辞典
- ( 江戸時代、将軍へ献上する鴨の脚を白紙で巻き包んだところから ) 着物に似合わず、足や足袋ばかりを白くしている者。または、足袋や下駄に金をかけ…
けんじょう【謙譲】 の 美徳((びとく))
- 精選版 日本国語大辞典
- 人を先に立てて自分は出しゃばらないという美しい行為。[初出の実例]「この逸事の中に謙譲の美徳を発見した」(出典:侏儒の言葉(1923‐27)〈芥川龍…
おもい【思】 の 道((みち))
- 精選版 日本国語大辞典
- 物思いの深く続くことを道にたとえていう表現。[初出の実例]「行末のをだえの橋は聞くもうしおもひのみちの奥も知られて〈藤原忠定〉」(出典:名所百…
おんな【女】 の 魂((たましい))
- 精選版 日本国語大辞典
- 鏡の異称。[初出の実例]「俊寛がいいぶんをきけば、女のたましいは鏡にきわまりたり」(出典:黄表紙・心学早染艸(1790)上)
か【蚊】 の 臑((すね))
- 精選版 日本国語大辞典
- 蚊の足のように細いすね。よわよわしいすね。[初出の実例]「ヤアしゃらな。蚊のすねほきほきおってすてんず」(出典:浄瑠璃・天神記(1714)三)
かいご【解語】 の 花((はな))
- 精選版 日本国語大辞典
- ( 「ことばを解する花」の意 ) 美人。玄宗皇帝が楊貴妃をさして言った故事による。解語花(かいごか)。[初出の実例]「解語の花」(出典:読本・夢想兵…
かわ【河】 の 神((かみ))
- 精選版 日本国語大辞典
- 河川をつかさどる神。河伯(かはく)。[初出の実例]「山の神、河(かは)の神(かみ)、及(また)穴戸の神を皆言向(ことむ)け和(やは)して参上(まゐのぼ)り…
かわら【河原】 の 御祓((おんはらえ・おんはらい))
- 精選版 日本国語大辞典
- 京都の賀茂の河原で天皇が身を清める儀式。大嘗会の前に行なうのが通例。[初出の実例]「十月二十四日、河原の御はらへなり。その日の事どもめでたし…
かわら【河原】 の 者((もの))
- 精選版 日本国語大辞典
- ① =かわらもの(河原者)①[初出の実例]「河原の者、ゑったと云は何の字ぞ」(出典:壒嚢鈔(1445‐46)三)② =かわらもの(河原者)②[初出の実例]「か…
かん【寒】 の 内((うち))
- 精選版 日本国語大辞典
- 一月五日ごろから二月二、三日ごろの、小寒、大寒合わせた約三〇日間。寒中(かんちゅう)。《 季語・冬 》[初出の実例]「寒(カン)の中 薬喰 声つかふ …
かん【寒】 の 水((みず))
- 精選版 日本国語大辞典
- ① 寒中の水。冬の水。また、そのように冷たいことのたとえにいう。《 季語・冬 》[初出の実例]「寒(カン)の水でとぎこそ出せ氷面(ひも)鏡〈重方〉」(…