解語の花(読み)かいごのはな

故事成語を知る辞典の解説

解語の花

美人のたとえ。

[使用例] 心なき草木の解語の花を見てひそかに情を悩ますなるべし[末広鉄腸*花間鶯|1887~88]

[由来] 「開元天宝遺事―三」に載せる話から。八世紀の中国、唐王朝の皇帝、げんそうは、絶世の美女として名高いよう寵愛していました。あるとき、彼は宮中に白いの花が咲き誇っているのを眺めながら宴会を開き、楊貴妃を指しながら「蓮の花も、どうしたって『解語の花(ことばがわかる花)』には及ばないよ」とご満悦だったとのことです。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

解語の花
かいごのはな

ことばの通じる花、物いう花の意で、美人をいう。中国唐の玄宗皇帝が寵愛(ちょうあい)する楊貴妃(ようきひ)とともに、太液池に咲く蓮(はす)の花を見ながら、居並ぶ臣下たちに向かって、貴妃を指さしつつ、「太液池に咲くこのみごとな蓮の花々も、この解語の花には遠く及ばない」といった、と伝える『開元天宝遺事』の故事による。

[田所義行]

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精選版 日本国語大辞典の解説

かいご【解語】 の 花(はな)

(「ことばを解する花」の意) 美人。玄宗皇帝が楊貴妃をさして言った故事による。解語花(かいごか)
※読本・夢想兵衛胡蝶物語(帝国文庫所収)(1810)前「解語の花」 〔開元天宝遺事〕

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