こうよう‐ぶつ【公用物】
- デジタル大辞泉
- 公物のうち、官公署の建物や国立・公立学校の建物など、直接に国または公共団体の使用に供されるもの。→公共用物
ごふく‐もの【呉服物】
- デジタル大辞泉
- 呉服屋で商っている品物。織物や反物の類。
へい‐もつ【×聘物】
- デジタル大辞泉
- 贈り物。進物。幣物へいもつ。
ほめ‐もの【褒め物/褒め者】
- デジタル大辞泉
- 多くの人からほめられる物や人。
まさぐり‐もの【▽弄り物】
- デジタル大辞泉
- もてあそびもの。なぐさみもの。「かぐや姫の物語の絵にかきたるをぞ、時々の―にし給ふ」〈源・蓬生〉
ほう‐もち【×捧▽物】
- デジタル大辞泉
- 「ほうもつ(捧物)」に同じ。「親王みこたちも、様々の―捧げて」〈源・賢木〉
ふくさ‐もの【×袱×紗物】
- デジタル大辞泉
- 1 「袱紗1」に同じ。2 袱紗に包んだもの。「母は涙の数珠袋、―取り出だし」〈浄・大経師〉
ふだ‐もの【札物】
- デジタル大辞泉
- 1 大小の刀で、保証の札のついたもの。2 入札によってさばいた諸藩の産物。3 カルタ賭博とばく。
ぶつ‐こう〔‐カウ〕【物交】
- デジタル大辞泉
- 「物物交換」の略。
ぶつ‐ほけん【物保険】
- デジタル大辞泉
- 建物・自動車など、具体的な物に生じる損傷・焼失・盗難などを対象とする保険。火災保険・運送保険など。→人保険
みつぎ‐もの【貢ぎ物/▽調物】
- デジタル大辞泉
- 支配者が税としてとりたてる物品。また、被支配者が献上する品物や金。みつぎ。「―をささげる」
またたび‐もの【股旅物】
- デジタル大辞泉
- 小説・演劇・映画などで、各地を流れ歩く博徒などを主人公にして義理人情の世界を描いたもの。昭和初頭から使われるようになった語。
おさえ‐もの〔おさへ‐〕【押(さ)え物】
- デジタル大辞泉
- 酒宴の最後に出す、花鳥・山水の作り物の台の上に肴さかなを盛ったもの。
おさふね‐もの〔をさふね‐〕【▽長船物】
- デジタル大辞泉
- 備前国長船の刀工が作った刀剣。長船派は鎌倉中期の光忠を祖として多くの名工が輩出し、備前鍛冶かじ中最大の流派となった。→備前物
ためし‐もの【試し物】
- デジタル大辞泉
- 試し斬りにするもの。「首を斬られ手足をもがれ、―になるとても」〈浄・大経師〉
ていちゃく‐ぶつ【定着物】
- デジタル大辞泉
- 法律で、現に土地に付着し、かつ継続的に付着した状態で使用することが社会通念上認められる物。建物や樹木、土地に作りつけられた機械など。
でけ‐もの【出▽来物】
- デジタル大辞泉
- すぐれた作品。また、すぐれた人物。できもの。「山本文右衛門が筆勢、大きに―と沙汰しければ」〈浮・織留・四〉
てごと‐もの【手事物】
- デジタル大辞泉
- 地歌や箏曲で、歌よりも手事1の部分を重視した曲。「残月」「西行桜」「笹の露」「八重衣」「岡康砧おかやすぎぬた」など。
てん‐ぶつ【典物】
- デジタル大辞泉
- 品物を質に入れること。また、その品物。質草。抵当物。
つむり‐もの【▽頭物】
- デジタル大辞泉
- 女性が頭髪を飾るための、櫛くし・簪かんざし・笄こうがいなどの総称。
つや‐もの【艶物】
- デジタル大辞泉
- 義太夫節で、世話物のうち特に男女間の恋愛・情事を主題とした語り物。
ざんぎり‐もの【▽散切り物】
- デジタル大辞泉
- 歌舞伎世話狂言の一種。明治初期の散切り頭・洋服姿などの新風俗を取り入れたもの。明治5年(1872)から同30年代まで作られ、河竹黙阿弥の「島鵆月白…
しかけ‐もの【仕掛(け)物】
- デジタル大辞泉
- 特殊な仕掛けのしてあるもの。特に、芝居の大道具・小道具・衣装・鬘かつらなど。
しゃへい‐ぶつ【遮蔽物】
- デジタル大辞泉
- おおいさえぎる役目をするもの。
じゅう‐もつ〔ヂユウ‐〕【重物】
- デジタル大辞泉
- 貴重な品物。大切な物品。
しゅっぱん‐ぶつ【出版物】
- デジタル大辞泉
- 出版された書物や絵画・写真など。刊行物。
しゅ‐ぶつ【主物】
- デジタル大辞泉
- 法律で、その常用に供するために、従物が付属させられている物。畳・建具に対する家屋など。⇔従物。
しら‐がなもの【白金物】
- デジタル大辞泉
- 「しろがなもの」に同じ。
せつ‐ぶつ【節物】
- デジタル大辞泉
- その季節季節の物。時節の景物。
そうじ‐もの〔サウジ‐〕【▽精▽進物】
- デジタル大辞泉
- 「しょうじんもの(精進物)」に同じ。「―のいとあしきをうち食ひ」〈枕・七〉
たいしゅう‐もの【大衆物】
- デジタル大辞泉
- 文芸・映画・演劇などで、一般大衆の興味を目当てにした作品。
たいま‐もの【▽当麻物】
- デジタル大辞泉
- 鎌倉中期、当麻寺付近に住んでいた刀工の作った刀。国行・国清など。
そこ‐もの【底物】
- デジタル大辞泉
- 海底にすむ魚。カレイ・ヒラメ・アンコウなど。→浮き物2 →瀬物
あおえ‐もの〔あをえ‐〕【青江物】
- デジタル大辞泉
- 備中国青江(岡山県倉敷市)の刀工が製作した刀剣。平安末期から南北朝時代にかけて多くの名刀が作られた。刀工安次、その子守次を祖とする。
あさま‐もの【浅間物】
- デジタル大辞泉
- 歌舞伎舞踊の一系統。「傾城浅間嶽けいせいあさまがたけ」から、巴之丞と傾城奥州との情話が独立したもの。
かいちょう‐もの〔カイチヤウ‐〕【開帳物】
- デジタル大辞泉
- 1 寺社の開帳を当て込んで作った歌舞伎や人形浄瑠璃など。2 開帳を当て込んで興行した見世物。からくり仕掛け・細工物など。
かたぎ‐もの【気=質物】
- デジタル大辞泉
- 江戸時代、浮世草子のうち、登場人物の性格や気質を階層や職業などに特有の類型によって描いた作品類の称。江島其磧えじまきせきの「世間子息気質せ…
かわき‐もの【乾き物】
- デジタル大辞泉
- 酒のつまみにする、あられ・炒り豆・さきいかなどの乾いた食物のこと。
がんろう‐ぶつ〔グワンロウ‐〕【玩弄物】
- デジタル大辞泉
- 1 おもちゃ。玩具。2 なぶりものにされる物、または人。
きねん‐ぶつ【記念物】
- デジタル大辞泉
- 1 記念の品物。2 文化財保護法上の文化財の一。遺跡・名勝地・動植物および地質鉱物で学術・歴史・芸術上価値の高いもの。
いそぎ‐もの【急ぎ物】
- デジタル大辞泉
- 1 急いでしなければならない事。2 相場が変わったために、急ぐ必要のある取引。
いわ‐もの〔いは‐〕【岩物】
- デジタル大辞泉
- 「岩絵の具」に同じ。
えて‐もの【得手物】
- デジタル大辞泉
- 1 「得手1」に同じ。「―の片足立ちや小田の雁」〈おらが春〉2 「得手3」に同じ。「―にいい日だのうとぶらり来る」〈柳多留拾遺・一〇〉
狂女物【きょうじょもの】
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- →狂乱物
蔵物【くらもの】
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- 江戸時代に幕府・大名・旗本が売却のため蔵屋敷へ回送した諸品の総称。貢租や専売制などで領民から収奪した物資。納屋物(なやもの)に対する語。中心…
鬘物【かつらもの】
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- 能の曲柄。〈かづらもの〉ともいう。三番目物,女物とも。女性の幽玄の風情を主とする能。王朝の佳人の《東北》《井筒》《野宮(ののみや)》《定家》…
備前物【びぜんもの】
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- 備前の刀工の作った刀剣の総称。古刀にすぐれたものが多い。平安時代に古備前派(友成,正恒ら),鎌倉時代には一文字(いちもんじ)派(則宗,助宗ら…
手事物【てごともの】
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- 地歌,箏(そう)曲の曲種。手事と呼ばれる演奏技巧を聞かせる器楽間奏部をもつ曲で,歌よりも手事における楽器の演奏に重点がおかれる。
もの‐なつかし・い【物懐かしい】
- デジタル大辞泉
- [形][文]ものなつか・し[シク]なんとなく心が引かれる様子である。なんとなくなつかしい。「ふと―・しい気分になった」[派生]ものなつかしげ[…
物成【ものなり】
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- →本途物成