段銭 たんせん
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- 鎌倉~戦国時代,臨時に賦課された税。朝廷や幕府は,即位,譲位,大嘗会,内裏造営,将軍宣下,大社造営などの費用にあてるため,臨時に田に対して…
壺銭 (つぼせん)
- 改訂新版 世界大百科事典
- 中世において酒造業者に課せられた酒造役は,その醸造用壺数に応じていたため,酒壺銭または単に壺銭といわれていた。壺銭は月ごとに年間12回課せら…
おき‐せん【置銭】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙① 請負銭。契約料。地子銭。関銭。[初出の実例]「右置銭料可二下行一之状如レ件」(出典:東大寺続要録(1281‐1300頃))② 旅宿などを出発す…
おりがみ‐せん(をりがみ‥)【折紙銭】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 =おりがみ(折紙)③(ロ)[初出の実例]「畠山次郎折紙銭数千貫者也、勢州方折紙銭事、於二南都一請二取之一」(出典:大乗院寺社雑事記‐明…
あか‐せん【赤銭】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 文政四年(一八二一)から通用した寛永通宝四文銭の俗称。鉛分が一〇パーセント混入されたため、外観が赤みを呈していることからいい、同…
いしなご‐せん【石子銭】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 子供が物を買ったり売ったりするままごと遊びの時に、銭として用いる小石。
あだ‐ぜに【徒銭】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 むだに使う金。[初出の実例]「あだ銭(ゼニ)一文もつかはず、常住革足袋に雪駄で」(出典:浮世草子・浮世親仁形気(1720)二)
え‐ぜに(ヱ‥)【絵銭】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 =えせん(絵銭)
えびす‐せん【恵ヱ比須銭・夷銭・戎銭】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙① 江戸時代、民間製作の絵銭(えせん)の一種。表面にえびす神を鋳出したもので、図柄もいろいろあって、日本絵銭中、大黒、駒曳(こまひき)…
きり‐ぜに【切銭】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 =きりせん(切銭)
こう‐せん【公銭】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙① 朝廷、政府が発行した正式の銭貨。[初出の実例]「又銅銭並行。比姧盗逐レ利。私作二濫鋳一。紛二乱公銭一」(出典:続日本紀‐和銅二年(7…
こう‐せん【功銭】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙① 奈良・平安時代、雇った者に対して、銭貨で支払われる手間賃。[初出の実例]「大仏殿廂絵画師等毎人充日作物給二功銭帳一」(出典:正倉院…
げん‐せん【現銭・見銭】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 かね。貨幣。現金。[初出の実例]「彼田地は、吉井之太夫に、現銭九貫文に限二永代一売渡畢」(出典:高野山文書‐建長五年(1253)三月一八…
し‐せん【紙銭】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙① 紙を銭の形に切ったもの。神をまつるときに用いられ、銭切の幣ともいわれた。また、棺に入れるものを瘞銭(えいせん)という。六道銭。ぜ…
じょうとう‐せん(ジャウトウ‥)【上棟銭】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 上棟式の時に上棟を祝って撒(ま)く銭。
むじんぜに【無尽銭】
- 改訂新版 世界大百科事典
かせん【過銭】
- 改訂新版 世界大百科事典
へきせん【壁銭】
- 改訂新版 世界大百科事典
紙銭 しせん
- 日本大百科全書(ニッポニカ)
- 銭形に切り、または銭形を押した紙。中国で祭りのときなどに供えたり焼いたりする。元旦(がんたん)の儀礼として、叩頭(こうとう)の礼のあと焚銭粮(フ…
環銭 かんせん
- 日本大百科全書(ニッポニカ)
- 中国、戦国時代に、魏(ぎ)、秦(しん)、斉(せい)などの領域で流通した円形の青銅貨幣。一般的には円銭の名称でよばれる。戦国末期に秦や魏では、円体…
円銭 えんせん
- 日本大百科全書(ニッポニカ)
- →環銭
雁首銭 がんくびせん
- 日本大百科全書(ニッポニカ)
- 中世から江戸時代初期までにつくられた悪銭の一種。古い時代の煙管(きせる)は雁首が細長かったので、それを打ち平(ひら)めて銭貨の代用品としたもの…
懸銭 (かけぜに)
- 改訂新版 世界大百科事典
- 一般には頼母子(たのもし),無尽(むじん)といった中世の貨幣融通方式において,この組織(講)に参加する人々(講衆,衆中)が,寄合ごとに持ち…
しん‐せん【新銭】
- デジタル大辞泉
- 1 新たに鋳造・発行された銭。2 室町末期以降、中国の銭を模して日本で鋳造した悪質の貨幣。3 寛永通宝のこと。「―二百貫調へ、空尻からじり馬に…
かく‐せん【角銭】
- デジタル大辞泉
- 「撫なで角銭」の略。
かぐら‐せん【神‐楽銭】
- デジタル大辞泉
- 神楽を舞わせた礼として納める金銭。
き‐せん【木銭】
- デジタル大辞泉
- 「木賃きちん」に同じ。
かみ‐ぜに【紙銭】
- デジタル大辞泉
- 1 紙で銭形を作ったもの。祭事に神に奉ったり、死者の、三途の川の渡し銭として棺に入れたりする。しせん。2 紙幣。札さつ。しせん。
せん‐そう〔‐サウ〕【銭荘】
- デジタル大辞泉
- 中国で、明代から清代にかけて行われた小規模な金融機関。近代銀行制度の導入とともに衰亡。
つなぎ‐ぜに【×繋ぎ銭】
- デジタル大辞泉
- 緡さしに通してつないだ銭。「袂より―取り出し」〈浮・諸艶大鑑・五〉
とし‐せん【年銭】
- デジタル大辞泉
- 厄年の人が年頭や節分に、厄払いのために四辻よつつじなどに自分の年の数だけの金銭を包んで捨てるまじない。また、その金銭。
ぶんきゅう‐せん〔ブンキウ‐〕【文久銭】
- デジタル大辞泉
- 文久永宝の通称。
ふだ‐せん【札銭】
- デジタル大辞泉
- 1 江戸時代、振り売り許可の札を受けたときに納めた金銭。2 「木戸銭きどせん」に同じ。「諸見物の―を売りけるに」〈浮・永代蔵・四〉
せんいつ【銭乙】
- 改訂新版 世界大百科事典
そうせん【宋銭】
- 改訂新版 世界大百科事典
ぜんせん【善銭】
- 改訂新版 世界大百科事典
せんぽ【銭舗】
- 改訂新版 世界大百科事典
銭糧 せんりょう qian-liang; ch`ien-liang
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- 中国,明・清時代の田賦,すなわち土地から徴収される租税をいう。田賦は元来米麦を主としたが,銅銭で納める銭納も早くから行われたところから,田…
銭両替 ぜにりょうがえ
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- 江戸時代,銭の売買を主体とした資本の少い両替商。銭屋ともいう。巨大な資本力をもつ本両替と異なり,米やその他の商品販売を兼ねて,その溜銭をも…
けっせん【結銭】
- 改訂新版 世界大百科事典
にわせん【庭銭】
- 改訂新版 世界大百科事典
有徳銭 うとくせん
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- 鎌倉,室町時代,経済的な富裕者 (有徳者という) に課された税金。特に荘園支配が崩壊しつつあった室町時代に幕府,大名,寺社などの大きな財源とな…
ぶん‐せん【文銭】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙① 江戸時代、寛文八年(一六六八)から発行された寛永通宝銭の異称。裏面上部に「文」の字があるところからの称。「文」の字と表の銭文の…
関銭 せきせん
- 旺文社日本史事典 三訂版
- 中世,関所で徴収した通過税鎌倉期から交通路・交通施設・寺院の修理費などとして徴収。室町時代の荘園領主は収入減を補うため要地や港湾・河川に関…
鐚銭 びたせん
- 旺文社日本史事典 三訂版
- 中世〜近世に流通した粗悪な銭貨の総称室町末期,劣悪な私鋳銭が急増し,天正(1573〜92)ころから,それら悪銭を「鐚」と呼んだ。中世には撰銭の対…
【関銭】かんせん
- 普及版 字通
- 通行税。字通「関」の項目を見る。
【懸銭】けんせん
- 普及版 字通
- 質に入れる。字通「懸」の項目を見る。
【撒銭】さんせん
- 普及版 字通
- 銭まき。字通「撒」の項目を見る。
【銭面】せんめん
- 普及版 字通
- 銭の無字面。字通「銭」の項目を見る。
【直銭】ちせん
- 普及版 字通
- 値段。字通「直」の項目を見る。