銀触媒 ギンショクバイ silver catalyst
- 化学辞典 第2版
- 銀の触媒作用を利用した触媒.通常は担体に銀の微粒子を担持して用いる.銀の触媒作用として有名なのは,エテンの空気酸化によるエチレンオキシドの…
キレート高分子 キレートコウブンシ chelate polymer
- 化学辞典 第2版
- 配位結合によって生じたキレート環構造をもつ高分子化合物のこと.たとえば,フタロシアニンにCu2Cl2と少量の尿素を加えて反応させると,図のような…
アセトアミド アセトアミド acetamide
- 化学辞典 第2版
- C2H5NO(59.07).CH3CONH2.酢酸アンモニウムと無水酢酸とを加熱するか,酢酸エチルにアンモニアを作用させると得られる.無色の六角形状結晶.融点81…
銀鏡反応 ギンキョウハンノウ silver mirror reaction
- 化学辞典 第2版
- 還元性有機化合物の検出反応の一つ.ホルマリン,還元糖,あるいは酒石酸などは本反応に対して陽性である.還元糖の検出試験の場合,トレンス反応と…
沈殿膜 チンデンマク precipitation membrane
- 化学辞典 第2版
- 多孔性固体壁の内部で2種類の化合物を反応させ,生じた沈殿を利用した人工的半透膜.半透性は生体膜よりすぐれ,浸透圧による大きな圧力差にも耐える…
同族体 ドウゾクタイ congener, homolog, homologue
- 化学辞典 第2版
- 【Ⅰ】congener.元素の周期表で,同一の族に属する元素.たとえば,周期表2族のBe,Mg,Ca,Sr,Ba,Raは化学的性質の類似した同族体で,アルカリ土…
にょう‐そ(ネウ‥)【尿素】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 炭酸のジアミド。化学式 CO(NH2)2 無色無臭の正方晶系結晶。脊椎動物の血液・体液、哺乳動物の体液、軟骨魚類の筋肉、線虫類・甲殻類など…
もの‐たら・ない【物足】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 連語 〙 =ものたりない(物足)[初出の実例]「物足らないと迄は気が付くが、どこが物足らないかが、吾ながら不明である」(出典:草枕(1906)〈…
酸化物超伝導体【さんかぶつちょうでんどうたい】
- 百科事典マイペディア
- 高い臨界温度まで超伝導性を示す一連の化合物。すべて2種類以上の金属元素を含む酸化物で,わずかの例外を除いて銅を必ず含み,多くはイットリウム…
X線造影剤【エックスせんぞうえいざい】
- 百科事典マイペディア
- X線検査において気管支,血管,消化管,泌尿生殖器などの臓器の外側または内側にX線吸収率の著しく異なる薬剤を注入すると,これらの臓器の内腔や…
ベリリウム
- 百科事典マイペディア
- 元素記号はBe。原子番号4,原子量9.0121831。融点1287℃,沸点2472℃。アルカリ土類金属元素の一つ。1797年ボークランが発見。銀白色の金属。常温では…
消化槽 しょうかそう digestion tank; digester
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- 生物還元処理に使われる密閉式のタンク。これに汚泥を入れ,さらに古い汚泥を加える (種入れ) と,古い汚泥中に大量に存在する嫌気性生物が新しい汚…
異化 いか catabolism
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- カタボリズムともいう。生物が栄養物質を分解して,その際解放される自由エネルギーを利用する反応の総称。同化の対語。異化反応の産物は,概して出…
硫化カドミウム りゅうかカドミウム cadmium sulfide
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- 化学式 CdS 。天然には硫カドミウム鉱として産出する。鮮黄色ないし橙色の立方晶系あるいは六方晶系結晶。比重 4.82,980℃で昇華する。水に不溶,鉱…
バイルシュタイン反応 ばいるしゅたいんはんのう Beilstein's reaction
- 日本大百科全書(ニッポニカ)
- ハロゲンを検出する方法。ロシアの化学者バイルシュタインが考案したのでこの名がある。銅線をブンゼンバーナーで強く熱したのちに、これに微量の試…
オクタン
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 ( [ドイツ語] Oktan )① メタン列炭化水素の一つ。化学式 CH3(CH2)6CH3 無色の液体。石油からの精密分留によってつくる。n‐オクタン。正…
えんか‐てつ(エンクヮ‥)【塩化鉄】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 塩素と鉄との化合物の総称。① 塩化鉄(II )。塩化第一鉄。化学式 FeCl2 白色または淡緑色で潮解性のある結晶。湿った空気中で酸化して、…
モノテルペン モノテルペン monoterpene
- 化学辞典 第2版
- 10個の炭素原子をもつテルペンの総称.生合成的にイソプレン2分子が頭と尾で連結した (C5H8)2 に相当する,ゲラニオールまたはネロールに由来する天…
ピラン ピラン pyran
- 化学辞典 第2版
- C5H6O(82.10).2個の二重結合と1個のO原子を含む複素六員環式化合物.α-ピラン(2H-ピラン)とγ-ピラン(4H-ピラン)の2種類が考えられるが,ピラン環そ…
塩化カドミウム型構造 エンカカドミウムガタコウゾウ cadmium chloride type structure
- 化学辞典 第2版
- AB2の組成をもつ無機化合物にみられる典型的構造の一つ.三方晶系で空間群Rmの対称性をもち,単位格子中に1化学単位を含む.B原子だけに着目すると,…
ドナー ドナー donor
- 化学辞典 第2版
- 半導体中で多数キャリヤーとなる自由電子を供給するもの.GeやSiでは周期表15族元素,13~15族半導体では14族または16族元素が母体結晶中の原子と置…
クロロトリメチルシラン クロロトリメチルシラン chlorotrimethylsilane
- 化学辞典 第2版
- trimethylsilyl chloride.(CH3)3SiCl(108.64).金属ケイ素と塩化メチルを銅触媒を用いて高温で反応させるRochowの直接法によって合成される.刺激臭…
スタビライザー stabilizer
- 日中辞典 第3版
- 1稳定器wěndìngqì;[飛行機の]水平安定面shuǐpíng āndìngmiàn;[船の]自Ԫ…
sta・ble2 /stéibl/
- プログレッシブ英和中辞典(第5版)
- [形]1 ぐらつかない,しっかりした.a stable base安定した基盤2 〈性格・感情などが〉安定した,変わらない;信頼できる;正気の.a man of stable …
塩化スズ(錫)【えんかすず】
- 百科事典マイペディア
- (1)塩化第一スズSnCl2。比重3.95,融点246.8℃,沸点623℃。水に溶ける無色の結晶。塩酸酸性溶液から得られるものは2水和塩で,比重2.70の無色柱状…
硝酸塩
- 岩石学辞典
- 硝酸塩は硝酸イオンの化合物で,(NO3)基をもつ鉱物をいうが,他に硝酸塩鉱物の化学的堆積物および有機的堆積物をいう.例えば硝石(saltpetre),…
TBTO
- 農林水産関係用語集
- ビス(トリブチルスズ)=オキシドの略称。各種の水生生物の付着を効果的に防止するために船底塗料や漁網防汚剤として使用されていた有機スズ化合物…
EDTA【イーディーティーエー】
- 百科事典マイペディア
- エチレンジアミン四酢酸(ethylendiaminetetraacetic acid)の略称。化学式は(HOOCCH2)2NCH2CH2N(CH2COOH)2。無色の結晶。融点240℃(分解)。多…
サルファ剤 サルファざい sulfa drugs
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- 化学療法剤。基本構造がパラアミノベンゼンスルホンアミドで,医薬品として用いられる化合物の総称。 1932年,ドイツの G.ドマークが開発したプロン…
ジニン Zinin, Nikolai Nikolaevich
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- [生]1812.8.25. トランスコーカシア,シューシャ[没]1880.2.18. ペテルブルグロシアの有機化学者。カザン大学卒業 (1836) 後,ドイツに留学し,ギー…
バイオメカノイド biomechanoid
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- 生体系 (バイオ) と機能 (メカノ) との化合物 (イド) のことをいう。現代における機械とともにある私たちの生活の一部を指す言葉ともいえるが,イメ…
塩化カコジル エンカカコジル cacodyl chloride
- 化学辞典 第2版
- chlorodimethylarsine.C2H6AsCl(140.45).(CH3)2AsCl.トリクロロジメチルヒ素(CH3)2AsCl3とともにカコジル基(CH3)2As-をもつハロゲン化合物とみら…
チアジン チアジン thiazine
- 化学辞典 第2版
- C4H5NS(99.16).N原子1個とS原子1個を含む複素六員環式化合物の総称.ヘテロ原子の位置により,1,2-,1,3-,1,4-チアジンに区別される.これらは,そ…
α結合 アルファケツゴウ α-bond
- 化学辞典 第2版
- 【Ⅰ】脂環式化合物の環に結合した置換基の立体配置を示す用語.図に描かれた環から図の下方に向いている結合をα結合という.たとえば,l-メントール…
活性窒素 カッセイチッソ active nitrogen
- 化学辞典 第2版
- 窒素気体中で放電を行うと,窒素は化学的に活性な性質をもつようになる.この気体を活性窒素という.反応性がきわめて強く,アルカリ金属,カルシウ…
原子磁化率 ゲンシジカリツ atomic magnetic susceptibility
- 化学辞典 第2版
- 原子1 mol 当たりの磁化率.記号 χA.単原子物質の場合,磁場(強さH)によりその物質の単位体積中に誘起された磁気モーメント(磁化の強さ)をI,原子量…
starting material
- 英和 用語・用例辞典
- 出発原料 (数段階の合成反応を経て化合物を作るとき、その合成の出発点となる原料のこと)starting materialの用例Glass and soap are the end produc…
軍用爆薬 (ぐんようばくやく)
- 改訂新版 世界大百科事典
- 軍事目的に主として使用される爆薬high explosiveで,砲弾,爆弾,魚雷,ロケットの弾頭,核兵器などに充てんして用いられる。その性能としては,単…
ピー‐フォス【PFOS】[perfluorooctanesulfonic acid]
- デジタル大辞泉
- 《perfluorooctanesulfonic acid》ペルフルオロオクタンスルホン酸。有機弗素化合物の一種であり、界面活性剤として各種薬品などに添加される。難分…
イソプレン isoprene
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- 2-メチル-1, 3-ブタジエンともいう。化学式 CH2=C(CH3)CH=CH2 。天然ゴムの構成分子であり,天然ゴムの熱分解によって得られる。また石油の分解生…
水酸化アンモニウム すいさんかアンモニウム ammonium hydroxide
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- 便宜上,化学式は NH4OH と記述されるが,この式に相当する未解離の化合物は遊離の形で取出されていない。アンモニア水中に存在するとされるが,アン…
パラチオン parathion
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- C10H14NO5PS 。殺虫剤。沸点 157~162℃/0.6mmHg の黄色液体。三塩化リン,硫黄,アルコール,ナトリウム,ニトロフェノールを原料として合成。リンを…
山田 俊一 ヤマダ シュンイチ
- 20世紀日本人名事典
- 昭和・平成期の有機化学者 東京大学名誉教授。 生年大正4(1915)年8月13日 没年平成8(1996)年4月21日 出生地大阪府 学歴〔年〕東京帝国大学薬学科〔…
G. ナッタ Giulio Natta
- 20世紀西洋人名事典
- 1903.2.26 - 1979.5.2 イタリアの化学者。 元・パビア大学教授,元・ローマ大学教授,元・トリノ大学教授,元・ミラノ工科大学教授。 インペリア生ま…
プリン purine
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- 無色針状晶 (エチルアルコールまたはトルエンから再結晶) 。そのままでは天然に存在しないが,各種誘導体となって動植物界に存在する。たとえばヒト…
トリアジン triazine
- 改訂新版 世界大百科事典
- 窒素3原子をもつ6員環芳香族複素環化合物。窒素の位置によって上に示す3種の異性体がある。aはvic-トリアジンとよばれるが,あまり重要ではない。bは…
ヨウ化アンモニウム ようかあんもにうむ ammonium iodide
- 日本大百科全書(ニッポニカ)
- ヨウ化水素のアンモニウム塩。ヨウ化水素酸(ヨウ化水素の水溶液)をアンモニアまたは炭酸アンモニウムで中和すると得られる。また、ヨウ素にアンモ…
軽希土 ケイキド light rare-earth
- 化学辞典 第2版
- ランタノイド(La~Lu)(希土類元素)のうち,原子量が小さい一群の元素(La~EuまたはLa~Sm)のこと.セリウム族ともいう.ランタノイドのイオン半径は…
カリックスアレーン カリックスアレーン calixarene
- 化学辞典 第2版
- 複数個のフェノール単位の2,6位をメチレン基で連結した環状オリゴマー.形がギリシアの聖杯(calix)に似ている芳香族化合物(arene)であることから命…
グリコシド化 グリコシドカ glycosidation
- 化学辞典 第2版
- 還元糖のヘミアセタールヒドロキシ基が,ほかの有機化合物(アグリコン)の-OH,-NH2,=NH,-SH基などと脱水縮合してオリゴ糖やグリコシドを形成する反…