マンスール(Abū Ja‘far al-Manūr) まんすーる Abū Ja‘far al-Manūr (713ころ―775)
- 日本大百科全書(ニッポニカ)
- アッバース朝第2代カリフ(在位754~775)。異母弟の初代カリフ、サッファーフの4年間の治世の後を受けたアッバース朝体制の実質上の建設者。精力的…
エチオピア教会 (エチオピアきょうかい)
- 改訂新版 世界大百科事典
- エチオピア共和国のキリスト教会。教義の上からは単性論派に属する。4世紀前半エチオピアにキリスト教を伝えたフルメンティオスFroumentiosは,のち…
シャイバーニー朝 しゃいばーにーちょう Shaybānī
- 日本大百科全書(ニッポニカ)
- ウズベク人が16世紀に、サマルカンドあるいはブハラを首都として建設した国家(1500~99)。チンギス・ハンの子ジュチの第5子シャイバンを始祖とする…
ジヤード・イブン・アビーヒ Ziyād ibn Abīhi
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- [生]613頃.ターイフ[没]673. バスラウマイヤ朝イラク三大総督の一人。メッカ近郊の町ターイフのサキーフ族出身。母が奴隷で,父が不明のため,「彼の…
フィルポッツ Phillpotts, Eden
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- [生]1862.11.4. インド,マウントアブー[没]1960.12.29. デボンシャー,ホニトンイギリスの小説家,劇作家。『霧の子供たち』 Children of the Mist …
アッカード `Aqqād, `Abbās Maḥmūd
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- [生]1889. アスワン[没]1964. カイロエジプトの文学者。詩,小説,また文芸,政治,思想などの多方面にわたる評論など,多数の著作を残し,アラブの…
カリフ
- 百科事典マイペディア
- 初期イスラムの最高指導者の称号。アラビア語で正しくはハリーファkhalifa。本来は〈代理者〉〈継承者〉を意味し,632年ムハンマドの没後アブー・バ…
シャフラスターニー しゃふらすたーにー al-Shahrastānī (1076―1153)
- 日本大百科全書(ニッポニカ)
- イスラム教アシュアリー派の神学者。イランのホラサーンに生まれ、アブー・カーシム・アンサーリー(?―1118)から神学を学んだ。イスラム世界を広く…
アーイシャ `Ā'isha
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- [生]614頃.メッカ[没]678.7. メジナイスラムの預言者ムハンマドの3番目の妻。父は,初代カリフになったアブー・バクル。 10歳に満たない幼年でムハン…
ムザッファル朝 ムザッファルちょう Muẓaffarids; Āl-i Muẓaffar
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- イラン南部を支配したアラブ・イラン系王朝 (1319~93) 。ムバーリズ・ウッディーン・ムハンマド Mubāriz al-Dīn Muḥammad b. Muẓaffar (在位 19~57…
サッファーフ さっふぁーふ al-Saffā (723ころ―754)
- 日本大百科全書(ニッポニカ)
- アッバース朝の初代カリフ(在位750~754)。通称はアブル・アッバース。預言者ムハンマド(マホメット)の叔父アッバースの子孫。ウマイヤ朝を打倒…
イブン・アッズバイル Ibn al-Zubayr 生没年:622-692
- 改訂新版 世界大百科事典
- メッカの僭称カリフ。父はサハーバ(ムハンマドの教友)のズバイル,母はアブー・バクルの長女アスマーで,ヒジュラ後ムハージルーン(メディナへの…
正統カリフ せいとうカリフ al-Khulafā' al-Rāshidūn
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- イスラムにおいて,ムハンマドの直後の後継者であるメジナの4人のカリフをいう。正統と一般に訳されている言葉は異端に対比する意味はなく,神の正し…
ヒバ・ハーン国 (ヒバハーンこく)
- 改訂新版 世界大百科事典
- 中央アジアのアム・ダリヤ下流のヒバKhivaを首都(はじめはウルゲンチ)に,ホラズム地方とその周辺部を版図としたウズベク族の国家。1512-1920年。…
ファーティマ Fāṭima
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- [生]606頃.メッカ[没]633. メジナイスラムの預言者ムハンマドの娘。第4代カリフ,アリーの妻。シーア派のイマーム,ハサンとフサインの母。母はムハ…
シャルジャ Sharjah
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- アラビア語ではシャーリカ ash-Shāriqah (東方の意) 。アラブ首長国連邦を構成する首長国の一つ。内陸の国境ははっきりしないが,ペルシア湾岸からオ…
ウフドの戦い ウフドのたたかい Uḥud
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- 625年,イスラムの預言者ムハンマドがメッカ軍と戦った戦争。ムハンマドはメッカからメジナに移住 (→ヒジュラ ) したのち,メッカの隊商を襲いはじめ…
ハリーリー はりーりー Abū Muammad al-arīrī (1054―1122)
- 日本大百科全書(ニッポニカ)
- 中世イラクの物語作者。南イラクのバスラ近郊マシャーンで生まれる。バスラの学校で教育を受け、カリフ庁で書記の職についた。のち文学に専念して、…
ムラービト朝 むらーびとちょう al-Murābi
- 日本大百科全書(ニッポニカ)
- 西サハラのベルベル系遊牧民サンハージャ人の建てた王朝(1056~1147)。スペイン語でアルモラビデAlmorávideという。11世紀の初め、サンハージャ人…
ブルギーバ Burgība 生没年:1903-2000
- 改訂新版 世界大百科事典
- チュニジアの政治家。アラビア語ではアブー・ラキーバAbū Raqība。モナスティールに生まれ,ソルボンヌで法律を学んだ。チュニスで弁護士を開業する…
トガ・テムル朝 トガ・テムルちょう Tughā-tīmūriyān
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- イラン北東のジュルジャーン地方を支配したモンゴル系王朝 (1337~1409/10) 。イル・ハン,アブー・サイード (不賽因)没後,ハン位を要求してホラー…
ハフス朝 ハフスちょう Ḥafṣ
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- 北アフリカ,チュニジアのイスラム王朝 (1228~1574) 。ムワッヒド朝をつくった宗教運動であるムワッヒドゥーン運動の指導者の一人,アブー・ハフス …
ハムダーン朝 はむだーんちょう amdān
- 日本大百科全書(ニッポニカ)
- 上ユーフラテス、シリアを支配したアラブ系王朝(906~1004)。9世紀末にハワーリジュ派と連合して頭角を現した、始祖ハムダーンに由来した名。その…
バスラ〔県〕 バスラ Basra
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- イラクの南東端,ペルシア湾頭にのぞみ,イラン国境からクウェート国境に広がる県。県都はバスラ。県内にはイラク最大の湖であるハンマール湖の約半…
アーイシャ `Ā’isha 生没年:613ころ-678
- 改訂新版 世界大百科事典
- 預言者ムハンマドの妻。父は初代カリフのアブー・バクル。ムハンマドの最初の妻ハディージャの死の直後婚約し,ヒジュラ後結婚した。結婚当時9歳であ…
ブルー‐モスク(Blue Mosque)
- デジタル大辞泉
- ⇒スルターンアフメットモスク⇒キャブードモスク⇒アクスンクルモスク⇒スルターンサラフディンアブドゥルアジズシャーモスク
ダストガ dastgâh
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- イランの古典音楽における基本音階で,アラブやトルコ音楽のマカームに相当する。ダストガからできる旋法をマカームとかアーバーズという。それぞれ…
マンスール al-Manṣūr 生没年:713ころ-775
- 改訂新版 世界大百科事典
- アッバース朝第2代のカリフ。在位754-775年。異母弟の初代カリフ,サッファーフの4年間の治世の後を受けた,アッバース朝体制の実質上の創設者。精力…
アッバース朝 アッバースちょう ‘Abbās
- 旺文社世界史事典 三訂版
- 750〜1258ウマイヤ朝を倒しイスラーム帝国を実現した王朝イベリア半島に成立した後 (こう) ウマイヤ朝(西カリフ国)に対し,東カリフ国ともいう。ア…
伝承学 でんしょうがく `ilm al-Ḥadīth
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- イスラムの預言者ムハンマドの言行に関する伝承 (→ハディース ) についての学問。イスラム法学,神学における種々の問題を考える場合,まず預言者が…
アブドゥッラー・イブヌッ・ズバイル `Abd Allāh ibn al-Zubayr
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- [生]624.5.2. メジナ[没]692.10/11. メッカウマイヤ朝時代初期の僭称カリフ。母は初代カリフ,アブー・バクルの娘。ヒジュラ (ヘジラ) ののちメジナ…
イブン・トゥファイル Ibn Ṭufayl 生没年:1105ころ-85
- 改訂新版 世界大百科事典
- 西方イスラム世界の哲学者,医師。ラテン名はアブバケルAbubacer。グラナダ近郊に生まれマラケシュで没。長くムワッヒド朝のカリフ,アブー・ヤーク…
チシュティー教団 (チシュティーきょうだん) Chishtī
- 改訂新版 世界大百科事典
- アフガニスタン北西部のヘラート近くのチシュト出身のアブー・イスハークAbū Isḥāq(?-940)によって創設されたスーフィー教団(タリーカ)の一つ。…
ラシード・アッディーン Rashīd al-Dīn 生没年:1247-1318
- 改訂新版 世界大百科事典
- イル・ハーン国の政治・財政顧問,歴史家。初め典医としてアーバーカー・ハーンの宮廷にあった。1298年ころガーザーン・ハーンに抜擢されて仕え,ニ…
ラシード・ウッディーン Rashīd al-Dīn Faḍl Allāh Ḥamadānī
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- [生]1247. ハマダーン[没]131813~14世紀のイランの政治家,歴史家。ユダヤ系と伝えられる。最初イル・ハン国のアバカ・ハン (阿八哈汗)に医師として…
H.B. ブルギバ Habib Ben Bourguiba
- 20世紀西洋人名事典
- 1903.8.3 - チュニジアの政治家。 チュニジア初代大統領。 モナスティール生まれ。 Burgība,Habib Bourgiba,アラビア名アブー・ラキーバ〈Abū Raqī…
アサディー あさでぃー Asadī ūsī (1020ころ―1072ころ)
- 日本大百科全書(ニッポニカ)
- ペルシアの詩人。西欧の東洋学者はアブー・ナスル・アフマドとアリー・ビン・アフマドの親子の雅号であると主張したが、イランの学界では一人説が定…
マフムード アッバス Mahmoud Abbas
- 現代外国人名録2016
- 職業・肩書政治家 パレスチナ解放機構(PLO)議長,パレスチナ自治政府議長,ファタハ議長 元パレスチナ自治政府首相・内相国籍パレスチナ生年月日1935年…
正統カリフ(せいとうカリフ) al-Khulafā' al-Rāshidīn
- 山川 世界史小辞典 改訂新版
- 正統カリフとは,ムハンマド死後の最初の4人のカリフ(アブー・バクル,ウマル,ウスマーン,アリー)に対する,後世のスンナ派の呼称。その統治期を正…
アルマンソル Almanzor
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- [生]938頃[没]1002. メジナセリ後ウマイヤ朝の宰相で,事実上の支配者。アルマンソルは,アラビア語の尊称アルマンスールがスペイン語になまったもの…
タラス川の戦い たらすがわのたたかい
- 日本大百科全書(ニッポニカ)
- 751年、唐軍とアッバース朝軍との間に行われた戦い。タラスalasは、『唐書』では「怛羅斯」とあり、アラビア語ではタラーズarāzと表記される川の名で…
ユーフラテス川 ユーフラテスがわ Euphrates River
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- 西アジア最長の川で,全長 2800km。アラビア語ではフラート川 Nahr al-Furāt。トルコの東部山岳地帯に源を発し,河谷を形成しつつ南西,次いで南流し…
バイバルス物語 ばいばるすものがたり Sīrat Baybars
- 日本大百科全書(ニッポニカ)
- アラビア語の英雄物語。中世イスラム世界の豪傑として知られるバイバルス1世(1223―77)を主人公とする。エジプトやシリアに伝えられる『バイバルス…
アフガーニー
- 百科事典マイペディア
- イラン生れのイスラム改革思想家。インド大反乱の鎮圧やムガル帝国滅亡に接してヨーロッパの脅威を感じ,イスラムの連帯と反帝国主義運動を指導。イ…
カリフ caliph
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- 「代行者」「後継者」を意味するアラビア語のハリーファ khalīfaのなまったもの。預言者ムハンマドの没後,アブー・バクルがイスラム社会の最高指導…
ハンマーブロス
- デジタル大辞泉プラス
- 任天堂のゲームソフト「スーパーマリオブラザーズ」シリーズのキャラクター。初登場は「スーパーマリオブラザーズ」(1985年、ファミリーコンピュー…
正統カリフ時代 せいとうかりふじだい
- 日本大百科全書(ニッポニカ)
- 預言者ムハンマド(マホメット)没後、4人のカリフ、すなわちアブー・バクル、ウマル1世、ウスマーン、アリーによって治められた時代(632~661)を…
ブハイラー〔県〕 ブハイラー al-Buḥayrah
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- エジプト北部の県。ラシード支流以西のナイル川デルタ全域を含み,南部にかなりの砂漠地帯もある。県都はダマンフール。ほかに,イドクー,マフムー…
シュルッパク Shuruppak
- 改訂新版 世界大百科事典
- メソポタミア南部,古代シュメール地方の都市。現遺跡名ファラFara。1902-03年にドイツ隊,31年にアメリカのペンシルベニア大学隊により発掘された。…
ルバイヤート るばいやーと Rubā‘iyāt
- 日本大百科全書(ニッポニカ)
- ペルシア語の四行詩集。ルバーイー(四行詩)の複数形。イラン固有の詩形で民謡に端を発したという。第一行、第二行、第四行の脚韻はかならず押韻し…