とく‐にん【徳人・得人】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙① =とくじん(徳人)①② 富裕な人。金持。財産家。分限者(ぶげんしゃ)。有徳人(うとくにん)。[初出の実例]「又徳人、たよりなしのいへのう…
ちゅうさい‐にん【仲裁人】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙① =ちゅうさいしゃ(仲裁者)[初出の実例]「一々喧嘩の様子、とっくりあれにて聞いた故、ちょっと仲裁人に出た」(出典:歌舞伎・天満宮菜…
じ‐じん【寺人】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 古代中国で、君主の近侍の家来。のちに宦官(かんがん)をいう。寺宦。〔周礼‐天官・寺人〕
しせい‐じん【市井人】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 =しせい(市井)の人[初出の実例]「私が無為無能の一市井人で終ったとしても、或はその方が私の為め幸福だったかも知れないのだ」(出典…
だいどう‐げいにん(ダイダウ‥)【大道芸人】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 大道や社寺の境内などで芸を演ずる者。居合抜き、独楽(こま)回しなど物売りの人集めに行なうもの、かご抜け、砂絵かきなど投げ銭を得て稼…
すまい‐びと(すまひ‥)【相撲人】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 相撲をとる人。相撲をとるために各国から選ばれた人。また、相撲をとるのを職業とする人。すまいとり。すもうとり。力士。〔正倉院文書‐…
そそり‐びと【そそり人】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 =そそりもの(━者)[初出の実例]「勤めてすぎにし上手を出して、帥(すい)こかし、颯(ソソリ)人の気を取けれど」(出典:浮世草子・好色一…
そらごと‐びと【空言人】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 嘘つき。人を欺く人。[初出の実例]「『心のうちはよきそらごと人なりけり』などいふ」(出典:宇津保物語(970‐999頃)内侍督)
ぞうしき‐にん(ザフシキ‥)【雑色人】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙① 令制で、四等官・品官(ほんかん)以外の伴部・使部などの雑任の官の総称。官司内の雑務に従事する。諸家や諸国の国衙(こくが)・郡衙にも…
そう‐にん(サウ‥)【相人】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 人相を見る人。人相見。相者。相工(そうこう)。[初出の実例]「そのころ、高麗人の参れる中に、かしこきさうにむありけるを聞こし召して」…
せいかつ‐じん(セイクヮツ‥)【生活人】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 現実の生活に根ざした考え方・生き方をする人。[初出の実例]「一つは現実の生活事実の表現としての生活人の歌であり」(出典:万葉集にお…
だんごう‐にん(ダンガフ‥)【談合人】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 ( 古くは「だんこうにん」 ) 相談に乗って助言してくれる人。[初出の実例]「Comitia〈略〉ヤク ハットヲ サダムル dancǒninno(ダンカウニ…
さん‐にん【三人】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 人数の三。また、その人々。三名。みたり。[初出の実例]「シュンクヮン サウヅ ト、ヤスヨリ ト、コノ ショウシャウ アイグシテ sannin(…
じげ‐にん(ヂゲ‥)【地下人】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙① 朝廷の官人のうち、清涼殿殿上の間に昇殿する資格を認められない者。地下。じげびと。[初出の実例]「予起レ座給二一鵇毛一。保平朝臣不…
きゅうじ‐にん(キフジ‥)【給仕人】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 給仕をする係の人。[初出の実例]「給仕人がなぞか燭の光を立かくす」(出典:寛永刊本蒙求抄(1529頃)一〇)「ホテル、ヂュ、パルクに泊る…
きゅう‐じん【窮人】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 生活に困窮している人。貧乏人。窮者。窮民。[初出の実例]「即随身の物を売却して、西郭の外に屋を立て、窮人を休息せしむ」(出典:随筆…
ぎょうしょう‐にん(ギャウシャウ‥)【行商人】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 商品を持って売り歩く商人。こうしょうにん。[初出の実例]「行商人取締規則を設け届出づべし」(出典:朝野新聞‐明治一九年(1886)四月八…
きょうらく‐にん(キャウラク‥)【競落人】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 競落によって目的物の権利を取得した人。競落者。
ぎょ‐じん【漁人】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 魚介をとる人。漁師。漁者。[初出の実例]「漁人不レ記歳時流。淹泊洄老棹レ舟」(出典:経国集(827)一四・漁歌五首〈嵯峨天皇〉)[その他…
しゃかい‐じん(シャクヮイ‥)【社会人】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙① 社会を構成する一員としての個人。[初出の実例]「高等の訓養を受くる社会人に在ては」(出典:修辞及華文(1879)〈菊池大麓訳〉一般文体…
じゃ‐じん【邪人】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙① 不正な人。邪心を抱く人。じゃにん。[初出の実例]「あるひは邪人おほくおもはく」(出典:正法眼蔵(1231‐53)三十七品菩提分法)[その他…
じん‐い【人意】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 人の心。人々の心。人心。[初出の実例]「能知二人意一狎不レ去、或泝或沿与レ波遊」(出典:文華秀麗集(818)下・水上鴎〈朝野鹿取〉)「…
じん‐か(‥クヮ)【人火】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙① 人の過失による火事。火災。天火などに対していう。② 漢方医学あるいは術数家の説で、火を天火、地火とともに三つに分ける場合の一つ。…
じん‐かん(‥クヮン)【人寰】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 ( 「寰」は区域の意 ) 人間の住んでいる所。世の中。世間。人間界。[初出の実例]「豈敢為二人寰之翫一。須三以作二仏界之資一」(出典:本…
じん‐じ【人耳】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 人の耳。また、人に聞かれること。ひとぎき。外聞。[初出の実例]「雖三然雑沓聒二人耳一、且喜太平気象存」(出典:枕山詩鈔‐初編(1859)…
じん‐じゅう(‥ジウ)【人獣】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙① 人間とけもの。人間や獣類。[初出の実例]「草木は其中に生茂し、人獣は其中に生活す」(出典:小学読本(1873)〈田中義廉〉四)② =じん…
じん‐ちょう(‥チャウ)【人聴】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 人が聞くこと。人が聞きおよぶところ。ひとぎき。[初出の実例]「鶯声緩急驚二人聴一、応二是年光趁易一レ遷」(出典:新撰万葉集(893‐913…
じん‐てん【人天】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 =にんでん(人天)[初出の実例]「武后は人天を顧みず、冷然と正義を蹂躙した」(出典:侏儒の言葉(1923‐27)〈芥川龍之介〉武器)[その他…
じん‐ぱつ【人髪】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 人の髪。人間の頭髪。[初出の実例]「予、奥州に在し頃是をしる。水溝の中に長さ尺余の黒髪の如き者あり。土人、足絞(あしがらみ)と云。人…
じん‐ぴら【人平】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 人絹織物の一種。経(たていと)、緯(よこいと)に縒(よ)りのないレーヨン糸を使った、比較的密度の粗い平織物。
しょうばい‐にん(シャウバイ‥)【商売人】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙① 商売をする人。あきんど。商人。また、金銭に抜けめのない人をたとえていう。[初出の実例]「いか体の民百姓、市町之商売人迄も」(出典:…
しょうよう‐じん(シャウヤウ‥)【上陽人】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 ( 「しょうようじん」とも ) 中国の唐代、洛陽の宮殿上陽宮にいた後宮女性。玄宗皇帝の愛がもっぱら楊貴妃にそそがれたため、宮中の多く…
くぼう‐にん(クバウ‥)【公方人】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 中世、朝廷・社寺・幕府の政所や侍所などに属して雑事に従った下人や中間のこと。公人(くにん)。公方者(くぼうもの)。[初出の実例]「公方…
くりや‐びと【厨人】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 台所で、飲食物の調理をする人。料理人。くりや。[初出の実例]「我が厨人(クリヤひと)御戸部(みとへ)・真鋒田高天(まさきたたかめ)」(出…
くろう‐にん(クラウ‥)【苦労人】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 いろいろの苦労を経験して、世間のことによく通じ、人情の機微をよく理解する人。[初出の実例]「さすがその身も苦労人(クラウニン)、色の…
けい‐じん【閨人】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 婦人。女性。[初出の実例]「閨人(ケイジン)稚蒙のために、春雨のつれづれをなぐさむるよすがともなすべき、兎園草紙にして」(出典:人情…
こうりょく‐にん(カウリョク‥)【合力人】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 協力、援助をしてくれる人。協力者。応援者。助力者。[初出の実例]「かのかうりよくにん、そのとかをまぬかれんために、ほんにんをうち、…
ざいかい‐じん【財界人】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 国や地域社会の経済を動かし得るような力をもった実業家や金融業者。[初出の実例]「大阪ぢゅうの主だった財界人がずらりと顔を揃へるやろ…
ざいきょう‐にん(ザイキャウ‥)【在京人】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙① 都に滞在、居住している人。〔日葡辞書(1603‐04)〕② 鎌倉時代、京都に常駐して六波羅探題に奉公した西国に所領を有する御家人。大番役…
さいく‐にん【細工人】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 木工・彫金などの細かい細工をする職人。細工師。また、細工に巧みな人。手先の器用な人。細工者。〔塵芥集(1536)〕[初出の実例]「堺町…
さい‐じん【細人】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙① 度量の小さい人。心のせまい人。小人(しょうじん)。[初出の実例]「細人とは小人を云」(出典:古活字本荘子抄(1620頃)九)[その他の文献…
くせ‐びと【曲人・癖人】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 性格のよくない者。くせもの。[初出の実例]「使者旁午持節詔諸官署徴は発凡一千一百二十事なり、かかるくせ人となり」(出典:史記抄(147…
こうさく‐にん(カウサク‥)【耕作人】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 耕作をする人。農夫。百姓。[初出の実例]「cǒsacunin(カウサクニン) イデ アイテ、ヲイ ヲトシテ ミレバ」(出典:サントスの御作業の内抜…
こうさん‐にん(カウサン‥)【降参人】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 降参した者。[初出の実例]「京都より参り仕へられたる月卿雲客をば、降参人(カウさんにん)とて官職を貶され」(出典:太平記(14C後)…
こう‐じん【工人】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙① 工作を職業とする人。職人。職工。こうにん。[初出の実例]「障隔皆以二楮素一。工人愛レ美加二飾雲母一」(出典:天柱集(1348頃)含暉室…
さんぐう‐びと【参宮人】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 神社に参拝する人。特に、伊勢参宮をする人。[初出の実例]「忽雷電鳴騒天大雨如レ沃。参宮人十方不レ論二貴賤一。恐畏迷二心神一」(出典…
げさく‐にん【下作人】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 下作職(げさくしき)をもつ農民。[初出の実例]「年貢済物未進事〈略〉尚以於下不二叙用一之輩上者、令レ収二公下地一、可レ付二下作人一也…
おも‐やくにん【重役人】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 近世、重要な役目を勤める役人。上に立つ役人。おもやく。[初出の実例]「出入屋敷の重(オモ)役人と、無念を堪(こら)へて手向ひせねば、附…
がいこく‐じん(グヮイコク‥)【外国人】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 その国の国籍をもたない人。法律用語としては、外国の国籍をもつ人と無国籍人とを含む。異国人。異人。外人。外邦人。[初出の実例]「居留…
かいしゃく‐にん【介錯人】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙① 介錯①をする人。かいしゃくじん。〔日葡辞書(1603‐04)〕② 介錯②をする人。かいしゃくじん。[初出の実例]「さて又みだいさまにかいしゃ…