むかん‐の‐たいふ〔ムクワン‐〕【無官の大夫】
- デジタル大辞泉
- 位階が五位であって官職についていない者。むかんのたゆう。
むぎ‐の‐あき【麦の秋】
- デジタル大辞泉
- 「麦秋ばくしゅう」を訓読みにした語。《季 夏》「青雲と白雲と耀ひかり―/草城」
むぐら‐の‐かど【×葎の門】
- デジタル大辞泉
- 葎の生い茂るにまかせた門。荒れはてた貧しい家をいう。むぐらがかど。「さびしくあばれたらむ―に」〈源・帚木〉
むけん‐の‐そこ【無間の底】
- デジタル大辞泉
- 無間地獄の底。
むごん‐の‐ぎょう〔‐ギヤウ〕【無言の行】
- デジタル大辞泉
- 無言を保つことによって精神を整える修行。転じて、押し黙っていること。「何を聞いても無言の行だ」
むつ‐の‐お〔‐を〕【六つの緒】
- デジタル大辞泉
- 《弦が6本あるところから》和琴わごんの異称。
むらたま‐の【群玉の】
- デジタル大辞泉
- [枕]糸に通した多くの玉がくるくる回る意から、「枢くる」にかかる。「―くるにくぎ鎖さし固めとし」〈万・四三九〇〉
メビウス‐の‐おび【メビウスの帯】
- デジタル大辞泉
- 《Möbius strip》細長い帯を1回ねじって両端をはり合わせたときに、表裏の区別ができない連続面となる図形。ドイツの数学者アウグスト=メビウスが考…
ふぼ‐の‐くに【父母の国】
- デジタル大辞泉
- 自分の生まれた国。祖国。故国。「―を尻引っからげて去り給ふは」〈根無草〉
へ‐の‐じ【への字】
- デジタル大辞泉
- 1 「へ」の字の形をしていること。「口をへの字にする」2 《「お部屋様」の「へ」をとって符丁ふちょうのようにいった語》正妻のこと。→めの字2「…
ほくめん‐の‐ぶし【北面の武士】
- デジタル大辞泉
- 院の御所の北面に詰め、院中の警備にあたった武士。白河上皇の時に設置され、院直属の武力として重きをなした。北面の侍。
みこし‐の‐まつ【見越しの松】
- デジタル大辞泉
- 塀ぎわにあって外から見えるようにした松の木。
みず‐の‐かみ〔みづ‐〕【水の神】
- デジタル大辞泉
- 水をつかさどる神。すいじん。
みず‐の‐でばな〔みづ‐〕【水の出▽端】
- デジタル大辞泉
- 《出水の出はじめの意から》最初は勢いが盛んであるが、じきに衰えることのたとえ。「気短かなれども、それは―のごとく、跡もなく御機嫌なほるなり」…
みず‐の‐はな〔みづ‐〕【水の花/水の華】
- デジタル大辞泉
- 1 湖沼や海で植物プランクトンなどが異常に繁殖し、水面の色合いを変える現象。夏に多くみられる。藻類ブルーム。→青粉あおこ2 ハスの花。3 鮎あ…
みずのみ‐の‐お〔みづのみ‐を〕【水×呑みの緒】
- デジタル大辞泉
- 鎧よろいの袖の中の板の後方につけた緒。胴の総角あげまきに結びつけて袖が翻るのを押さえる。
みち‐の‐かみ【道の神】
- デジタル大辞泉
- 道路・行人の安全を守る神。塞さえの神。道祖神。
もうしこみ‐の‐ゆういん〔まうしこみ‐イウイン〕【申込の誘引】
- デジタル大辞泉
- 他人に契約の申し込みをさせようとする意思の表示。貸間広告・求人広告・正札付き商品の陳列など。
孟母もうぼ三遷さんせんの教おしえ
- デジタル大辞泉
- 《「古烈女伝」母儀・鄒孟軻母から》孟子の母は、はじめ墓場のそばに住んでいたが、孟子が葬式のまねばかりしているので、市場近くに転居した。とこ…
モーズリー‐の‐ほうそく〔‐ハフソク〕【モーズリーの法則】
- デジタル大辞泉
- 元素に固有な特性X線の振動数の平方根は、それを放出する元素の原子番号に比例するという法則。1913年にモーズリーが発見。
へだて‐の‐せき【隔ての関】
- デジタル大辞泉
- 間を隔てて関となっているもの。「小さき山を、―に見せたれど」〈源・胡蝶〉
ジェズス‐の‐きょうかい〔‐ケウクワイ〕【ジェズスの教会】
- デジタル大辞泉
- 《Igreja de Jesus》ポルトガル南西部の港湾都市セトゥーバルにある教会。15世紀末、ポルトガル王マヌエル1世により建造。後にリスボンのジェロニモ…
しか‐の‐しがらみ【鹿の▽柵】
- デジタル大辞泉
- 《「鹿の作った柵」の意で》ハギの別名。「河水に―かけてけり浮きて流れぬ秋萩の花」〈新古今・秋上〉
しか‐の‐その【鹿の×苑】
- デジタル大辞泉
- 「鹿野苑ろくやおん」を訓読みにした語。「聞きそめし―にはことかへて色色になる四方よものもみぢ葉」〈長秋詠藻・上〉
鴫しぎの看経かんきん
- デジタル大辞泉
- 鴫が田の中などに静かに立っているさまを、経をよむ姿に見立てた語。《季 秋》
しきしま‐の‐みち【敷島の道】
- デジタル大辞泉
- 《日本古来の道の意から》和歌の道。歌道。
くま‐の‐み【熊の実】
- デジタル大辞泉
- スズメダイ科クマノミ属の海水魚。全長約15センチ。体は楕円形で側扁し、暗褐色で青白色の横帯がある。本州中部以南の岩礁にすみ、大形のイソギンチ…
くもん‐の‐きょうかい〔‐ケウクワイ〕【苦悶の教会】
- デジタル大辞泉
- 《Church of the Agony》⇒万国民の教会
くもいのかり〔くもゐのかり〕【雲井の雁】
- デジタル大辞泉
- 源氏物語中の女性。頭の中将の娘。光源氏の子夕霧の妻となる。
くものうえ‐びと〔くものうへ‐〕【雲の上人】
- デジタル大辞泉
- 1 宮中の人。皇族。2 殿上人。雲客。うんじょうびと。「いとどしく虫の音しげき浅茅生あさぢふに露おきそふる―」〈源・桐壺〉
くも‐の‐うら【雲の裏】
- デジタル大辞泉
- 雲の裏のほう。人の目につかない所のたとえ。「禅師の大徳、―、海の外にも聞こえて」〈読・雨月・青頭巾〉
くも‐の‐なみ【雲の波】
- デジタル大辞泉
- 1 重なっている雲を波にたとえていう語。「天あめの海に―立ち月の舟星の林に漕ぎ隠る見ゆ」〈万・一〇六八〉2 立ち重なっている波を雲にたとえてい…
くも‐の‐みね【雲の峰】
- デジタル大辞泉
- 夏、山の峰のようにそそり立っている雲。入道雲。《季 夏》[類語]雲・浮き雲・千切れ雲・片雲・横雲・棚雲・豊旗雲・笠雲・飛行機雲・筋雲・鰯雲・鯖…
グランビル‐の‐ほうそく〔‐ハフソク〕【グランビルの法則】
- デジタル大辞泉
- 《Granville chart theory》米国のJ=グランビルが株価と移動平均線の関係を8項目にまとめたもの。
くりやがわ‐の‐き〔くりやがは‐〕【厨川の柵】
- デジタル大辞泉
- 岩手県盛岡市の北西部にあった古代の砦とりで。康平5年(1062)前九年の役で、源頼義・義家父子が安倍貞任さだとう・宗任むねとう兄弟を攻め滅した所…
くれない‐の‐うすよう〔くれなゐ‐うすヤウ〕【紅の薄様】
- デジタル大辞泉
- 1 紅色の薄手の鳥の子紙。「―に、こまやかに書きたるべしと見ゆ」〈源・浮舟〉2 襲かさねの色目の名。襲の衣の上から下へ紅をしだいに薄くし、下の…
くれない‐の‐なみだ〔くれなゐ‐〕【紅の涙】
- デジタル大辞泉
- 《「紅涙こうるい」を訓読みにした語》1 嘆き悲しんで出す涙。血の涙。「七人、―を流して惜しむ」〈宇津保・俊蔭〉2 感動のあまり出す涙。感涙。「…
くれ‐の‐あき【暮れの秋】
- デジタル大辞泉
- 秋の終わり。晩秋。《季 秋》「手向くべき線香もなくて―/漱石」
くれ‐の‐はる【暮れの春】
- デジタル大辞泉
- 春の終わり。晩春。《季 春》「いとはるる身を恨み寝や―/蕪村」
くろがね‐の‐しろ【▽鉄の城】
- デジタル大辞泉
- 非常に堅固な城のたとえ。
くろ‐の‐きょうかい〔‐ケウクワイ〕【黒の教会】
- デジタル大辞泉
- 《Biserica Neagră》ルーマニア中央部の都市ブラショフにあるルーテル派の教会。旧市街の中心部、スファトゥルイ広場に位置する。14世紀から15世紀に…
けいあん‐の‐へん【慶安の変】
- デジタル大辞泉
- 慶安4年(1651)由井正雪・丸橋忠弥らを首謀者とする浪人の反乱計画。未然に発覚し、正雪は自刃、一味は捕らえられた。慶安事件。
けいせつ‐の‐こう【蛍雪の功】
- デジタル大辞泉
- 苦労して勉学に励んだその成果。「蛍雪の功なってみごと合格する」
ゲイリュサック‐の‐ほうそく〔‐ハフソク〕【ゲイリュサックの法則】
- デジタル大辞泉
- 1 (第一法則)気体の熱膨張は温度に正比例し、その膨張係数(1/273)は気体の種類に関係なく一定であるというもの。発見者の名からシャルルの法則…
けっき‐の‐ゆう【血気の勇】
- デジタル大辞泉
- 一時の意気に任せて、先のことを考えない勇気。向こう見ずの一時的な勇気。「血気の勇にはやる」
せい‐の‐ことば【制の▽詞】
- デジタル大辞泉
- 歌学で、聞きづらいとか、特定の歌人が創作した表現であるなどの理由で、用いてはならないと禁止した言葉。禁の詞。制詞。
せい‐の‐てつがく【生の哲学】
- デジタル大辞泉
- 《〈ドイツ〉Lebensphilosophie》19世紀後半から20世紀初めにかけて、理性主義・主知主義・実証主義の哲学や唯物論などに反対し、生きている生、体験…
せかい‐の‐こうじょう〔‐コウヂヤウ〕【世界の工場】
- デジタル大辞泉
- 《The Workshop of the World》19世紀、産業革命によって世界の覇権を握った英国のこと。経済学者ジェボンズの言葉。世界中から原材料を輸入し、大量…
せき‐の‐ひがし【関の東】
- デジタル大辞泉
- 逢坂おうさかの関から東。関東。
すが‐の‐あらの【須賀の荒野】
- デジタル大辞泉
- 長野県にあった荒野。位置は諸説あるが未詳。[歌枕]「信濃なる―にほととぎす鳴く声聞けば時過ぎにけり」〈万・三三五二〉