アーリア人(アーリアじん)
- 山川 世界史小辞典 改訂新版
- ⇒アーリヤ人
ダーサ dāsa
- 改訂新版 世界大百科事典
- インドに進入したアーリヤ人と敵対した先住民。アーリヤ人は前1500年ころからパンジャーブ地方に移住し,この地でダーサ,ダスユと呼ばれる先住民を…
インド・イラン語派【インドイランごは】
- 百科事典マイペディア
- インド・アーリヤ語派,またはアーリヤ語族とも。インド・ヨーロッパ語族に属するインド語派とイラン語派をあわせた名称。前者のベーダ語と後者のア…
シュードラ
- 百科事典マイペディア
- インドのバルナ(種姓)制度の最下級をなす隷属民。漢字では首陀羅と音訳。アーリヤ人のインド侵入によって征服された先住民や,アーリヤ人以外の人…
アーリヤ人(アーリヤじん) Ārya
- 山川 世界史小辞典 改訂新版
- インド・ヨーロッパ語族の言語を話し,インド,イランに定住した人々。「高貴の」という意味。通説ではもともと中央アジアの人々で,一部は前1500年…
プラ pura
- 改訂新版 世界大百科事典
- サンスクリットで〈都市〉を意味する語。《リグ・ベーダ》の時代には,アーリヤ人が遭遇した先住民の拠っていた〈城塞〉を意味した。アーリヤ人の軍…
アーリヤ人 (アーリヤじん) Āryan
- 改訂新版 世界大百科事典
- インド・ヨーロッパ語族に属する言語を話し,インドやイランに定住した人々をさす。アーリヤは〈高貴の〉という意味のことばで,彼らの自称である。…
「アーリア人」〔近現代〕(アーリアじん) Arier[ドイツ],Aryan[英]
- 山川 世界史小辞典 改訂新版
- インド,イランのアーリヤ人に由来する。19世紀後半から,反ユダヤ主義者や白人至上主義者はこの語をゲルマン民族や「北方人種」をさして使い始めた…
アーリヤ人【アーリヤじん】
- 百科事典マイペディア
- アーリアとも。広義にはインド・ヨーロッパ語族をさす。狭義にはその支派で,古く中央アジアに住んでいたが,後にインドに入りアーリヤ系インド文化…
ムレッチャ Mleccha
- 改訂新版 世界大百科事典
- 古代インドの文献で蛮族,夷狄,外国人をさす語。アーリヤ人の住地の外部に住む者,すなわちバラモン教(ヒンドゥー教)が行われ4バルナの秩序が維持…
ヴェーダ時代(ヴェーダじだい)
- 山川 世界史小辞典 改訂新版
- 古代インドにおいてヴェーダ文献の成立した時代。前期(前1500年頃~前1000年頃)は讃歌集『リグ・ヴェーダ』から知られる時代。この時代のアーリヤ人…
ローゼンベルク
- 百科事典マイペディア
- ドイツのナチズム理論家。エストニア生れ。1918年ナチスに入党。党機関紙主筆を経て,政権樹立後はアーリヤ人の優越性と世界支配の歴史的使命を強調…
バラタ族 (バラタぞく) Bharata
- 改訂新版 世界大百科事典
- 前期ベーダ時代(前1500ころ-前1000ころ)の有力なアーリヤ人部族。インド亜大陸のパンジャーブ地方の東端,サラスバティー川の流域に拠り,アーリヤ…
アグニ Agni
- 山川 世界史小辞典 改訂新版
- インドの神。この語は火そのものも意味する。アーリヤ人の火の崇拝から生まれた神で,『リグ・ヴェーダ』ではインドラについで讃歌が多い。祭火に献…
ラージャ rāja
- 山川 世界史小辞典 改訂新版
- サンスクリットで「王」を意味する。『リグ・ヴェーダ』の時代にはアーリヤ人の部族長,氏族長を意味したが,前8世紀頃からマウリヤ朝までの王権の強…
ラージャ
- 百科事典マイペディア
- 古代インド・アーリヤ人の部族の首長や王の称号。サンスクリットで王の意。《リグ・ベーダ》の時代にはラージャンとも。後にはマハーラージャ(大王…
イラン人(イランじん)
- 山川 世界史小辞典 改訂新版
- 紀元前2千年紀に南ロシアのステップ地帯からイラン高原に移住してきたとされるインド・ヨーロッパ系のアーリヤ人を祖とする。アケメネス朝,サーサー…
ドラビダ
- 百科事典マイペディア
- インド南部とスリランカ北部に居住するドラビダ語族の言語を話す人びとの総称。インド総人口の約25%。古代インダス文明を築いた先住民族だが,アー…
ベーダ時代 (ベーダじだい)
- 改訂新版 世界大百科事典
- インド,ベーダ聖典の成立した時代で,前期,後期の2期に分かれる。(1)前期(前1500ころ-前1000ころ) 前1500年ころインドに入ったアーリヤ人は,…
ミトラ教(ミトラきょう) Mithra
- 山川 世界史小辞典 改訂新版
- アーリヤ人の光明神ミトラを崇拝する密儀宗教。ペルシア,小アジアをへて帝政期ローマに伝播し,その男性的性格のゆえに軍隊,商人層から支持された…
アーリヤ語族【アーリヤごぞく】
- 百科事典マイペディア
- →インド・ヨーロッパ語族
ドラヴィダ人(ドラヴィダじん) Dravida
- 山川 世界史小辞典 改訂新版
- ドラヴィダ系諸言語(タミル語,テルグ語,カンナダ語,マラヤーラム語など)を話す人々。主に南インドに分布する。一説によればインダス文明の担い手…
『リグ・ヴェーダ』 Ṛgveda
- 山川 世界史小辞典 改訂新版
- インド最古の文献。前1200~前1000年頃の作。10巻1028歌からなり,インドラ,アグニなどの神々やソーマ酒を祭式においてたたえた讃歌を集めたもの。…
ハラッパー
- 百科事典マイペディア
- パキスタン東部のパンジャーブ地方,インダス川の支流ラービー川近くに位置し,下流のモヘンジョ・ダロと並ぶインダス文明の都市遺跡。アーリヤ人の…
アーリヤ協会(アーリヤきょうかい)
- 山川 世界史小辞典 改訂新版
- ⇒アーリヤ・サマージ
クルクシェートラ Kurukshetra
- 改訂新版 世界大百科事典
- インド北西部,ハリヤーナー州東部のヒンドゥー教巡礼地。前1500年ころに侵入したアーリヤ人はここに定着しヒンドゥー文化を完成させたといわれ,ま…
ヴァルナ varṇa
- 山川 世界史小辞典 改訂新版
- インド社会の身分階層。種姓と訳される。ヴァルナはもともと「色」を意味したが,これはアーリヤ人が先住民との肌の色の違いにより集団を区別したこ…
ガンジス川(ガンジスがわ) Gaṅgā[ヒンディー],Ganges[英]
- 山川 世界史小辞典 改訂新版
- 北インドの大河。ヒマラヤ山脈から発し,数々の支流と合流しながらヒンドゥスターン平原を東方へと流れ,ベンガル湾に注ぐ。紀元前1000年頃にアーリ…
インダス川(インダスがわ) Indus
- 山川 世界史小辞典 改訂新版
- チベットに発し,カシュミール,パンジャーブ,シンドを流れ,アラビア海に注ぐ大河。その中・下流域は乾燥地帯で,インドで最初の都市文明が形成さ…
インドラ Indra
- 山川 世界史小辞典 改訂新版
- インドの神。『リグ・ヴェーダ』において最も多くの讃歌がささげられている。神々の王としてアーリヤ人の敵を征服する英雄的な神。神々の飲み物ソー…
ハイバル峠(ハイバルとうげ) Khaybar[ペルシア],Khyber[英]
- 山川 世界史小辞典 改訂新版
- カイバル峠ともいう。パキスタン北西端の峠。パキスタンのペシャーワルとアフガニスタンのカーブルを結ぶ交通・戦略上の要衝。第2次アフガン戦争で18…
インドラ Indra
- 改訂新版 世界大百科事典
- インド最古の文献である《リグ・ベーダ》賛歌における最大の神。全賛歌の約4分の1が彼に捧げられている。元来,雷霆(らいてい)神の性格が顕著で,…
プラークリット prāk&rsubring;ta[サンスクリット],paiya[プラークリット],Prakrit[英など]
- 山川 世界史小辞典 改訂新版
- 南アジアの文化語であるサンスクリットに対し,民衆語としての中期インド・アーリヤ語の総称。アショーカ王碑文,パーリ語,初期ジャイナ教の聖典語…
シュードラ śūdra
- 改訂新版 世界大百科事典
- インドの4バルナ(種姓)の最下位に置かれた隷属民。バルナ制度が成立した後期ベーダ時代にシュードラとして位置づけられたのは,主としてガンガー(…
バルナ
- 百科事典マイペディア
- インドの四大身分の呼称で,種姓または四姓とも。元来は〈色〉を意味する。社会的身分階級をバラモン・クシャトリヤ・バイシャ・シュードラの4種に…
アーリヤ語族 (アーリヤごぞく) Aryan
- 改訂新版 世界大百科事典
- →インド・ヨーロッパ語族
パンチャーラ Pañcāla
- 改訂新版 世界大百科事典
- インド,後期ベーダ時代(前1000ころ-前700から前600ころ)に,ガンガー(ガンジス),ヤムナー両河間地帯(ドアーブdoāb)の中部に拠っていたアーリ…
アーリヤ・サマージ
- 百科事典マイペディア
- アーリヤ協会とも。近代インドのヒンドゥー改革運動団体。19世紀末にボンベイ(ムンバイ)で設立,復古主義的な宗教・社会改革に取り組み,〈ベーダ…
チェンバレン Houston Stewart Chamberlain 生没年:1855-1927
- 改訂新版 世界大百科事典
- イギリス生れのドイツの著作家。ドレスデンで哲学と芸術史を学び,ウィーンに住んで,民族主義的なワーグナー論を書いた。のちバイロイトに居を移し…
シュードラ śūdra
- 山川 世界史小辞典 改訂新版
- インドのヴァルナで最下位の奉仕者階級。後期ヴェーダ時代にアーリヤ人の支配下に置かれた先住民ダーサ(ダスユ)が,隷属民として位置づけられたこと…
ヴァイシャ vaiśya
- 山川 世界史小辞典 改訂新版
- インドのヴァルナで第3位の庶民階級。古典ではヴァイシャの使命は布施と祭祀のほか,牧畜,農業,商業,金融に置かれた。ヴァイシャの語源であるヴィ…
ゴートラ gotra[サンスクリツト]
- 改訂新版 世界大百科事典
- インドのバラモンの氏族の呼称。〈牛舎〉〈牛群〉が原義であるが,《リグ・ベーダ》のあと氏族を意味するようになり,聖仙(リシ)の名をとってゴー…
スラー酒 (スラーしゅ) surā
- 改訂新版 世界大百科事典
- 古代インドの酒の一種。その性状は明らかでないが,穀物を原料とするアルコール飲料と推定されている。インド・アーリヤ人の飲料としてはソーマとと…
インド India
- 山川 世界史小辞典 改訂新版
- インダス川に由来する言葉で,地理的名称としても国名としても使われる。地理的名称としては,ヒマラヤから南に向かってインド洋に突き出た楔形のイ…
インド語派【インドごは】
- 百科事典マイペディア
- インド・ヨーロッパ語族に属する語派の一つ。古層(ベーダ語)はイラン語派と酷似している。ミタンニ文書に含まれるインド語は,この派の一部が前150…
あーりやか【アーリヤ化】
- 改訂新版 世界大百科事典
インド・ヨーロッパ語族【インドヨーロッパごぞく】
- 百科事典マイペディア
- 印欧語族とも。東はインドから西はヨーロッパの大半の地域に分布する語族。前1500年ごろから現代に至る豊富な資料をもつ。この語族に属するおもな語…
バラモン教【バラモンきょう】
- 百科事典マイペディア
- 漢字では婆羅門教。古代インドの民族宗教。前13世紀ころ,アーリヤ人がインドに侵入し,そこで成立させた宗教。ベーダを根本聖典とするので,ベーダ…
ダヤーナンダ・サラスバティー だやーなんださらすばてぃー Dayānanda Sarasvatī (1824―1883)
- 日本大百科全書(ニッポニカ)
- 近代インドの宗教改革者。本名はムール・シャンカルMūl Shankar。カーティアワール地方のバラモンの家に生まれ、幼時よりベーダ聖典を学ぶ。22歳のと…
バラモン brāhmaṇa
- 山川 世界史小辞典 改訂新版
- インドのヴァルナで最高位の祭司階級。バラモンはサンスクリット語ではブラーフマナといい,その語源はヴェーダの言葉の神秘力であるブラフマン(梵)…