ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「アネハヅル」の意味・わかりやすい解説
アネハヅル
Grus virgo; demoiselle crane
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鳥綱ツル目ツル科の鳥。比較的小形の美しいツルで、動物園などでよく飼育されている。全長約90センチメートル。背面はスレート灰色をしており、顔、のど、前頸(ぜんけい)、頸側は黒く、目の後方に白色房状の飾り羽がある。黒海からモンゴルまでのアジア中央部と北アフリカの草原で繁殖する。冬期は東アフリカ、中近東、南アジアに渡る。日本では迷鳥。広い草原、原野、畑などにすみ、主として穀物や種子を食べ、昆虫類その他の小動物を食べることもある。水辺から遠くない草地の地上に営巣する。1腹の卵は通常2個。動物園でも繁殖する。
[森岡弘之]
…熱帯や南半球のものは留鳥だが,北半球の高緯度地方で繁殖する種は,冬季南へ渡って越冬する。日本では,タンチョウ(イラスト)が北海道に留鳥としてすみ,マナヅル(イラスト),ナベヅル(イラスト),クロヅル,カナダヅル(イラスト),アネハヅル,ソデグロヅルの6種が冬鳥または迷鳥として渡来している。 全長70~150cm。…
※「アネハヅル」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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