うきは

改訂新版 世界大百科事典 「うきは」の意味・わかりやすい解説

うきは[市]

福岡県南東部の市。2005年3月浮羽(うきは)町と吉井(よしい)町が合体して成立した。人口3万1640(2010)。

うきは市中南部の旧町。旧浮羽郡所属。人口1万6836(2000)。筑紫平野東端に位置し,東は大分県に接する。東,南部は耳納(水縄)(みのう山地が連なり,北西に向かって低くなり,北端には筑後川が流れている。山麓一帯には数多くの遺跡や古墳があり,なかでも楠名重定古墳(史),塚花塚古墳(史)は装飾古墳として有名。基幹産業は農業で,米作中心から,近年は果樹に傾いており,柿,ブドウ,梨が主体。町域の約7割を占める山林は大部分が人工林で,杉,ヒノキの良材を産する。工業は木材・木製品関係が盛ん。耶馬日田英彦山(やばひたひこさん)国定公園,筑後川自然公園の一部を占め,筑後川温泉がある。JR久大本線,国道210号線が通る。
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うきは市北西部の旧町。旧浮羽郡所属。人口1万7209(2000)。筑紫平野東端に位置し,南部は耳納(水縄)山地北側の断層崖と山麓の複合扇状地,中央部から北部にかけては筑後川南岸のはんらん原が広がる。古墳の宝庫といわれ,月ノ岡古墳をはじめ日ノ岡,珍敷塚(めずらしづか)の装飾古墳(ともに史跡)がある。中心の吉井は,近世宿場町として発達した。国道210号線沿いに白壁造の旧地主邸が立ち並び,JR久大本線が通じている。農業が主で,米作のほかカキ,ブドウ,イチゴ,花卉などが栽培され,山麓一帯の樹園地化が進んでいる。筑後川南岸に国民温泉に指定された吉井温泉単純泉,35~44℃)がある。
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デジタル大辞泉プラス 「うきは」の解説

うきは

福岡県うきは市にある道の駅。国道210号に沿う。

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