おせんころがし

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

おせんころがし

千葉県南東部,勝浦市の南西にある断層崖興津鴨川市東部の間に続く海岸で,高さ約 100m,長さ 4km。昔,孝女おせんが嵐の夜に母の薬を求めて出かけたところ,誤って小道を踏みはずし,海に転げ落ちて死んだという伝説が地名の由来。新第三紀の白色凝灰岩が海に屹立し,新潟県の親不知のような奇観を呈している。かつては交通の難所として知られた。今日では新道が山中をトンネルで通過。南房総国定公園に属する。

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世界大百科事典 第2版の解説

おせんころがし

千葉県南東部,天津小湊町と勝浦市の境界にあって太平洋に面する断層崖。海面からの高さ百数十m,長さ4km,清澄山脈の東端である。この地方の豪族で強欲非道な父を改心させるために娘おせんが断崖から身を投じたという伝説から,このよび名があるという。JR外房線のトンネル開通以前は,駅馬車が断層崖の中腹の県道を走り,古来交通の難所であったが,今は観光地となっている。【菊地 利夫】

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日本の地名がわかる事典の解説

〔千葉県〕おせんころがし


千葉県房総(ぼうそう)半島の南東部、勝浦(かつうら)市西部にある断崖(だんがい)海岸。高さ30~40mの急崖が太平洋に迫る。孝行娘おせんにまつわる伝説が残り、碑がある。東端に廃園になったレジャー施設の行川(なめがわ)アイランド跡地がある。JR外房線・国道128号がトンネルで抜ける。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

おせんころがし
おせんころがし

千葉県南部、勝浦市(かつうらし)南西端の外房海岸(そとぼうかいがん)にある海食崖(がい)。房総丘陵を構成する清澄(きよすみ)山地の東端にあたる断崖地帯である。高さ約50メートルの海岸には岩礁が続き雄大な海食景観をなす。昔おせんという孝行娘が父親の悪業を改心させえず海に身を投じたとか、草を刈っていて突風で落ちたとか、さらに悲恋にまつわる伝説などがあり、その墓と碑がある。JR外房線行川(なめがわ)アイランド駅から徒歩約7分。[山村順次]

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