外房(読み)そとぼう

日本大百科全書(ニッポニカ)「外房」の解説

外房
そとぼう

千葉県南部、房州の外海(太平洋)をいい、内房に対する語。狭義には館山(たてやま)市洲崎(すのさき)から勝浦市おせんころがし」までの太平洋岸をいい、広義には太東岬(たいとうざき)までを含める。岩石海岸が続いていてアワビサザエ、海藻などの磯根(いそね)漁業が盛んであり、冬季の温暖な気候条件のもとで草花の栽培が行われる。全域が南房総国定公園に属していて、海水浴場や観光施設が分布し、白浜の野島崎、鴨川(かもがわ)シーワールド、仁右衛門(にえもん)島、天津小湊(あまつこみなと)の鯛ノ浦(たいのうら)、誕生(たんじょう)寺や清澄(せいちょう)寺、勝浦海域公園、御宿(おんじゅく)の海水浴場などが観光の拠点となっている。

[山村順次]


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百科事典マイペディア「外房」の解説

外房【そとぼう】

〈がいぼう〉とも。千葉県房総半島の太平洋岸,洲崎(すのさき)から御宿(おんじゅく)町付近までの臨海部,ときに太東崎までをさす。房総丘陵が海に迫って岩石海岸(磯浜)をなし,砂浜海岸段丘もみられる。勝浦,天津,小湊,鴨川,千倉などの漁港があり,花卉(かき)栽培が盛ん。内房(うちぼう)とともに南房総国定公園に属し,沿岸外房線内房線,国道128号線が通じる。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典「外房」の解説

外房
そとぼう

千葉県南部,房総半島南西端の洲崎から勝浦市にいたる太平洋に面した海岸地方。海食台地が広く露出し,磯浜が続き,アワビ,サザエ,テングサの産地でもある。また無霜地帯で,花卉栽培が盛ん。南房総国定公園に含まれ,観光地として発展している。

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世界大百科事典 第2版「外房」の解説

そとぼう【外房】

千葉県南部,房総半島南端の洲崎(すのさき)から太平洋に面する一帯の海岸。本来は安房国の東側を指すが,現在は旧上総国の領域も含み,内房に対する。外房は冬暖かく無霜地帯が海岸にのび,暖帯性植物が茂る。海岸地形は海岸段丘断層崖による岩石海岸が多く,いたるところに怒濤が岩をかむ男性的な外洋美がみられる。その間に須賀,白渚(しらすか),横渚(よこすか)などの〈スカ地名をもつ砂丘砂浜があり,前原鵜原,部原,大原など〈ハラ〉地名をもつ平地がある。

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