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与論島(読み)よろんじま

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

与論島
よろんじま

鹿児島県南部,奄美群島の最南端に位置する島。「よろんとう」ともいう。1島で与論町を構成。隆起サンゴ礁からなる,最高点 97mの低平な島で,東半部には隆起堡礁が数列みられ,その周囲を取り巻くように堡礁が発達。古くは琉球王国に属し,島津氏の琉球征服以後は奄美の一部として薩摩藩領となったが,言語,民俗などに沖縄島などとの類似がみられる。主産業は農業で,おもにサトウキビカボチャを栽培。中心地区は北西部の茶花(ちゃばな)で,ここに港があり,鹿児島―那覇の大型定期船が寄港。また茶花の東には与論空港がある。海岸景勝地をはじめとする観光資源が豊富で,夏は観光客が多い。海岸は大部分奄美群島国立公園に属する。面積 20.47km2。人口 5731(2005)。

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朝日新聞掲載「キーワード」の解説

与論島

鹿児島市の南590キロに浮かぶ。周囲23キロに5700人が暮らし、年間平均気温は23度。サンゴ礁の美しさで知られる。65歳以上の高齢化率は28%で、毎年60〜70人が亡くなる。就業者の3人に1人が農業、4人に1人が役場小売店飲食店などに従事。17世紀初めまで琉球王国の支配下にあり、歌や祭事琉球文化の影響が色濃く残る。

(2006-04-27 朝日新聞 夕刊 1社会)

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百科事典マイペディアの解説

与論島【よろんじま】

奄美諸島(2010年3月より奄美群島)最南端に位置し,北東に沖永良部(おきのえらぶ)島,南西に沖縄島がある。〈世論〉とも記された。鹿児島県与論町をなし,面積20.56km2。全島隆起サンゴ礁からなり,平坦である。内陸部にはカルスト地形が発達している。 《おもろさうし》に古名〈かゑふた〉がみえる。1266年英祖王に貢納して以来琉球に帰属したという伝承がある。1405年琉球北山(ほくざん)惟尼芝王の三男王舅が世の主(よのぬし)として来島し与論城を築いたといい,1512年には首里(しゅり)から国王尚真の次男尚朝栄が来島,ノロを主宰者とする祭政一致の政治制度が確立したと伝える。1609年島津氏の琉球侵攻により,琉球王国の統治下から鹿児島藩直轄領となる。近世後期になって2つの間切(まぎり)に分かれた。1879年大島郡に所属。 主な作物はサトウキビで,カボチャの栽培も行われる。サンゴ礁の白い海岸とコバルトブルーの海を背景に,観光関連産業が発展した。与論空港や与論港も整備された。
→関連項目奄美群島国定公園薩南諸島南西諸島

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世界大百科事典 第2版の解説

よろんじま【与論島】

鹿児島県最南端の島。奄美諸島に属し,沖縄島(本島)の北約25kmに位置する。地元では〈ユンヌ〉と称する。1島で大島郡与論町を構成する。人口6210(1995)。面積約22km2の低平な島で,最高所は標高97m。全島が隆起サンゴ礁からなり,島の周囲には堡礁や裾礁が発達している。農業が基幹産業で,水稲は栽培されなくなり,主作物はサトウキビであるが,最近はカボチャの栽培も盛んで島外への出荷も多い。 1609年(慶長14)の薩摩藩の琉球征服以前は,沖永良部(おきのえらぶ)島や徳之島などの奄美諸島とともに琉球王国の影響下にあった。

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大辞林 第三版の解説

よろんとう【与論島】

鹿児島県奄美あまみ諸島最南端の島。低い隆起珊瑚礁の島。面積21平方キロメートル。

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日本の地名がわかる事典の解説

〔鹿児島県〕与論島(よろんじま)


鹿児島県の奄美(あまみ)諸島南西端にある島。沖縄島の北東沖約23kmに浮かぶ。面積20.5km2。1島で与論町をなす。「よろんとう」とも読む。最高点が標高97mの平坦(へいたん)な隆起珊瑚礁(さんごしょう)の島。堡礁(ほしょう)に囲まれる。昭和40年代後半から観光地として発展。海岸の大部分が奄美群島国定公園に属し、珊瑚礁の海とマリンスポーツ人気で、観光の島となった。鹿児島市から航空便船便がある。

〔鹿児島県〕与論島(よろんとう)


与論島(よろんじま)

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

与論島
よろんじま

北緯27度、東経128度20分、薩南(さつなん)諸島の一島、したがって鹿児島県最南の位置にある。大島郡与論町。約25キロメートル隔てた南には沖縄島がある。周囲23キロメートル、面積20.47平方キロメートル、最高点は97メートルで低平な地形である。南西部の一部を除き琉球(りゅうきゅう)石灰岩で覆われ、周囲はサンゴ礁で囲まれる。また島内随所でカルスト地形がみられる。亜熱帯性気候を生かしてサトウキビや野菜の促成栽培が盛ん。カボチャの生産はよく知られている。奄美(あまみ)群島国定公園に属し、夏にはサンゴ礁とコバルトブルーの海を訪れる若い観光客が多い。人口5581(2009)。2010年の国勢調査の人口5327。[塚田公彦]

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