かばん(鞄)(読み)かばん

世界大百科事典 第2版の解説

かばん【かばん(鞄)】

身の回りの物を収納し,携行するための用具。革,合成皮革厚地の布などで作られ,手提げ・抱え・肩掛けなどの形態がある。かばんという名称は明治以前にはなく,オランダ語のkabas,中国語の挟板(板の両面で物をはさんで持ち運ぶもの)の日本読み〈きゃばん〉などの転化したものという。1878年,名古屋の博覧会に大阪の森田直七が出品した際の褒賞状には,かたかなでカバンと書かれてあった。また同年,東京府勧工場に谷沢禎三が出品した飾箱の上の看板に〈鞄〉の字が使われたが,これは革包の2字を合体したもので,当時一般には革盤(かわばん)と呼んでいた。

出典 株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について 情報

関連語をあわせて調べる

今日のキーワード

夏至

二十四節気の一つであるが,二至 (夏至,冬至) ,二分 (春分,秋分) の四季の中央におかれた中気。夏至は太陰太陽暦の5月中 (5月の後半) のことで,太陽の黄経が 90°に達した日 (太陽暦の6月 ...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android