カビール砂漠(読み)かびーるさばく(英語表記)Dasht-e-Kavīr

日本大百科全書(ニッポニカ) 「カビール砂漠」の意味・わかりやすい解説

カビール砂漠
かびーるさばく
Dasht-e-Kavīr

西アジアのイラン高原中央部に広がる大砂漠。カビールとは塩砂漠の意で、その大部分は乾燥した塩と泥の平原である。しかし、塩分の少ない周辺部では植物が生育し、泉、井戸カナート(地下水路)などによるオアシスが点在して、ナツメヤシ果物などの農作物がつくられている。

[香川優子]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「カビール砂漠」の意味・わかりやすい解説

カビール砂漠
カビールさばく
Dasht-e Kavir

イラン中央北部,塩分の多い大荒地。エルブールズ山脈南東の盆地にあり,最大幅約 390kmに及ぶ。ほとんど降雨のない気候と,激しい蒸発のために,析出した塩の層が湿原をおおっている。固そうにみえて危い底なしの沼のような湿地居住に適さず,周辺の山地だけに集落がある。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

マイナ保険証

マイナンバーカードを健康保険証として利用できるようにしたもの。マイナポータルなどで利用登録が必要。令和3年(2021)10月から本格運用開始。マイナンバー保険証。マイナンバーカード健康保険証。...

マイナ保険証の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android