日本大百科全書(ニッポニカ) 「カビール砂漠」の意味・わかりやすい解説 カビール砂漠かびーるさばくDasht-e-Kavīr 西アジアのイラン高原中央部に広がる大砂漠。カビールとは塩砂漠の意で、その大部分は乾燥した塩と泥の平原である。しかし、塩分の少ない周辺部では植物が生育し、泉、井戸、カナート(地下水路)などによるオアシスが点在して、ナツメヤシや果物などの農作物がつくられている。[香川優子] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「カビール砂漠」の意味・わかりやすい解説 カビール砂漠カビールさばくDasht-e Kavir イラン中央北部,塩分の多い大荒地。エルブールズ山脈南東の盆地にあり,最大幅約 390kmに及ぶ。ほとんど降雨のない気候と,激しい蒸発のために,析出した塩の層が湿原をおおっている。固そうにみえて危い底なしの沼のような湿地は居住に適さず,周辺の山地だけに集落がある。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報