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南アメリカ中西部、ペルー中部の太平洋岸にある港湾都市。カヤオ特別県の県都で、カヤオ憲法特別市と称する。カリャオ、カジャオともいう。首都リマの西12キロメートルにあり、リマの外港である。人口42万4294(1998)。南アメリカ太平洋岸では最良の港の一つで、近代的な港湾施設が整備されており、外国貿易の60%以上を取り扱うペルー第一の港である。漁港としても重要で、水産加工の中心である。造船、食肉缶詰、製粉、醸造などの工業が発達している。1537年に建設され、16世紀末期には、イギリスの海賊ドレークに略奪され、1746年には震災で壊滅したことがある。植民地時代を通じて太平洋岸最大の港であった。町には隣接するリマの労働者も多く住み街で、魚粉工場、造船所、港湾などが目だつ。港内のサン・ロレンソ島には海軍基地があり、軍港になっており、海軍大学と海軍博物館がある。郊外にはペルーの空の玄関口ホルヘ・チャベスJorge Cháves国際空港(リマ国際空港)がある。
[山本正三]
ペルー中部,カヤオ特別県の県都。人口79万8875(2003)。首都リマの外港で,その西に隣接する。リマック川の河口にあり,沖合のサン・ロレンソ島によって囲まれる天然の良港。港内は100haの水域をもち,南アメリカ太平洋岸で有数の整備された港湾である。ペルーの外国貿易のうち,輸入の75%,輸出の25%を扱っている。外国の領事館,商社,造船所などが多い。軍港,漁港としての機能ももち,魚粉工場がある。
執筆者:田嶋 久
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…郊外には新興の住宅地が拡大し,さらに貧民街がこれをとりまくように形成されている。太平洋岸にあるリマの外港カヤオとは,住宅地の拡大によって,市街地は連続するようになった。1551年に設立された南アメリカ大陸で最も古いサン・マルコス大学も,リマの市街からカヤオ市へ移転していった。…
※「カヤオ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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