カンパ

デジタル大辞泉 「カンパ」の意味・読み・例文・類語

カンパ

[名](スル)《「カンパニア」の略》
カンパニア」に同じ。
政治的・社会的活動のため、大衆に呼びかけて行う募金活動。また、それに応じて金銭を出すことや、その金銭。「救援資金をカンパする」
[類語]集金募金勧進寄付贈る贈与寄贈贈答恵贈寄進奉納奉加喜捨献金献納献本

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「カンパ」の意味・読み・例文・類語

カンパ

  1. 〘 名詞 〙 ( 「カンパニア」の略 )
  2. カンパニア
  3. 政治運動労働争議応援罹災(りさい)者救済などのために、大衆に呼びかけて行なう募金活動。
    1. [初出の実例]「救援カンパの袋を矢花の方に伸した」(出典:青年の環(1947‐71)〈野間宏〉炎に追われて)
  4. ( ━する ) に応じて金を出すこと。また、その金。
    1. [初出の実例]「寄せられた多額のカンパのなかには」(出典:民衆と平和(1955)〈安井郁〉)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

改訂新版 世界大百科事典 「カンパ」の意味・わかりやすい解説

カンパ

ロシア語のカンパニアkampaniyaの略で,本来政治団体が自己の課題実現のため運動を起こして大衆を組織することをいう。語源的にはカンパネラすなわちヨーロッパ中世の都市における市会議事堂の大鐘に由来し,その合図市民武器をとって立ったという。英語のキャンペーンcampaignに通じ選挙運動平和運動などに広く用いられる。もっとも今日の日常用語で,〈カンパ〉とは街頭でよく見られるような政治・社会団体の資金募集への大衆参加として,いわゆる資金カンパを意味することが多い。学生運動や種々の慈善運動などは,こうした資金カンパをおもな財源としている。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android