さばさば(読み)サバサバ

デジタル大辞泉 「さばさば」の意味・読み・例文・類語

さば‐さば

[副](スル)
気分がすっきりするさま。さわやかになるさま。「みんな焼けてしまって、かえってさばさば(と)した」
物事にこだわらず、あっさりしているさま。さばけているさま。「さばさばした性格
[類語]からっとさっぱりあっさり淡泊気さく明朗陽気明るい朗らか瀟洒しょうしゃ清楚楚楚垢抜け灰汁あく抜け洗練こざっぱりすっきりさらり洒落る小洒落た垢抜けるさばけるスマートシック

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「さばさば」の意味・読み・例文・類語

さば‐さば

[1] 〘副〙 (「と」を伴って用いることもある)
① 感覚的にさっぱりとして、気持のよいさまを表わす語。
※足利本人天眼目抄(1471‐73)下「法眼の余風の凜々たるを聞けば今も胸襟がさばさばすずすずと成るぞ」
動作・性格などのさっぱりしているさま、こだわりのないさまを表わす語。
人情本春色辰巳園(1833‐35)三「丹次郎があんまりさばさばとしたあいさつゆゑ」
③ 苦しいこと、いやなことなどがすんで、さっぱりとした気分になるさまを表わす語。気持の上で、拘泥することのないさまをいう。
真景累ケ淵(1869頃)〈三遊亭円朝〉七〇「手前の様な土百姓に用はないのだ。漸(や)っとサバサバした」
[2] 〘形動〙 油気やしめりけがなく、さっぱりとかわいていて気持のよいさま。
※にごりえ(1895)〈樋口一葉〉四「上にあがれば洗ひ晒せしさばさばの裕衣(ゆかた)を出して」

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