デジタル大辞泉
「スマート」の意味・読み・例文・類語
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
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スマート
- 〘 形容動詞ナリ活用 〙 ( [英語] smart )
- ① 動作・行動などが、気がきいていて手ぎわの良いさま。
- [初出の実例]「永く此の修羅場に馴れて居る所謂敏捷(スマート)なM子は平気なもので」(出典:あめりか物語(1908)〈永井荷風〉夏の海)
- ② 服装や着こなしが当世風で垢抜けしているさま。
- [初出の実例]「若いスマートな土耳古人の煙草売」(出典:旅日記から(1920‐21)〈寺田寅彦〉七)
- ③ 姿や形がすらりと引き締まって格好が良いさま。
- [初出の実例]「身売り後は面目一新して、建物も改造し、大いにスマートになって」(出典:銀座細見(1931)〈安藤更生〉七)
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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Christopher Smart
生没年:1722-71
イギリスの詩人。ケンブリッジ大学に学び,フェロー(特別研究員)に選ばれたが,やがて飲酒に身をもちくずし,学究生活を捨ててロンドンに出た。貧窮のうちに雑文を書きまくって暮しをたてていたが,ついに数年間精神病院に収容された。長編詩《ダビデ賛歌》はこの期間に構想されたとも,書かれたともいわれる。1763年にこれが出版されたとき,世間はこれを狂人の分裂した精神の産物とみなし,冷ややかに迎えた。スマートの死後の91年に甥が選集を出版したが,そこにも含まれていない。しかし20世紀20年代から40年代にかけて,スマートの再評価がイギリス,アメリカで起こり,《ダビデ賛歌》を中心にする彼の宗教詩は,つぎつぎに復活した。アルコール中毒患者のたわごとと見られていた諸作品も,意外に冷静で活力ある頭脳が,深い宗教的思索のはてに生み出した,複雑な構造として理解されている。
執筆者:川崎 寿彦
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
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Smart, Christopher
[生]1722.4.11. ケント,シップボーン
[没]1771.5.21. ロンドン
イギリスの詩人。ケンブリッジ大学に学び,ロンドンに出て新聞や雑誌に寄稿,また編集に従事しながら詩作した。作品には医師 J.ヒルに対する風刺詩『ヒリアッド』 Hilliad (1753) ,聖書『詩篇』やホラチウスの翻訳があるが,最も著名なものは『ダビデ王に寄せる歌』A Song to David (63) 。狂気の発作のうちに書かれたと伝えられているが,W.ブレークや J.クレアの先駆をなす。
スマート
Smart, John
[生]1741.5.1. ノーフォーク
[没]1811.5.1. ロンドン
イギリスのミニアチュール画家。レーン美術学校,次いでドアー,R.コズウェーに学ぶ。 1762年以来美術家協会展に出品,のちにその会長となる。 85年から 10年間インドに滞在し,ミニアチュールを身につけた。帰国後はロイヤル・アカデミー展に出品。精緻をきわめたその作品は高く評価されている。同名の息子も画家。
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
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すまーと
Christopher Smart
(1722―1771)
イギリスの詩人。ケンブリッジ大学を卒業、酒と放蕩(ほうとう)に身を持ち崩し、30歳ごろたびたび精神に異常をきたしては精神科病院に入る。狂気の発作の合間に書いたといわれる『ダビデへの賛歌』(1763)は、幻想の域にまで高められた宗教的情熱を歌った作品で、聖書に霊感を得た文学のなかでは傑作の一つとされる。ほかに数編の風刺詩、宗教詩があるが、晩年には借財のため投獄され、牢(ろう)の中で死んだ。
[上島建吉]
出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例
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