日本大百科全書(ニッポニカ) 「サマーズ」の意味・わかりやすい解説
サマーズ
さまーず
James Summers
(1828―1891)
イギリスの日本・中国文化研究者。リッチフィールド出身。ロンドン大学教授。独学で日本語、中国語を研究。1863年『The Chinese and Japanese Repository』誌を創刊。1873年(明治6)開成学校の英文学講師に就任。シェークスピアやミルトンについて日本で最初の講義をし、『新体詩抄』への道を開拓した。のちに、札幌(さっぽろ)農学校の英語教師として、志賀重昂(しがしげたか)、武信由太郎(たけのぶよしたろう)(1863―1930)、頭本元貞(ずもともとさだ)(1862―1943)らに感化を与えた。アイヌ語、アイヌ文化の研究もある。
[千葉宣一 2018年8月21日]
『重久篤太郎著『日本近世英学史』(1941・教育図書)』