トゥバタハ岩礁自然公園(読み)トゥバタハがんしょうしぜんこうえん(英語表記)Tubbataha Reefs Natural Park

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「トゥバタハ岩礁自然公園」の意味・わかりやすい解説

トゥバタハ岩礁自然公園
トゥバタハがんしょうしぜんこうえん
Tubbataha Reefs Natural Park

フィリピン南西部,パラワン島ネグロス島に挟まれたスル海に広がる自然公園。プエルトプリンセサから 150km南東に位置する。100km2をこえるサンゴ礁を含む三つの環礁岩礁を中心とする海域には,500種類以上の魚類,350種類以上のサンゴ礁がみられる。北側の岩礁は「バード・アイランド」と呼ばれる海鳥の島で,南側の岩礁は灯台が立ち「ライトハウス」と呼ばれる。冬季に北東から吹きつけるモンスーン(→季節風)が人間の立ち入りを拒み,一帯を多様な海洋生物の楽園としてきた。アオウミガメやタイマイ,マンタ(→イトマキエイ),サメ,カツオドリ,アジサシなどの動物,ヒゲシバスベリヒユエノコログサモモタマナなどの植物,さらに 45種類の海草類が生息する。1993年,トゥバタハ岩礁海中公園として世界遺産の自然遺産に登録。2009年には範囲を 3倍に広げ,現名称で拡大登録された。

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