ネルトリンゲン(読み)ねるとりんげん(英語表記)Nördlingen

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ネルトリンゲン」の意味・わかりやすい解説

ネルトリンゲン
ねるとりんげん
Nördlingen

ドイツ南部、バイエルン州にある町。人口2万1000(1993)。リース盆地の中央、中世通商路の要衝に位置し、市場(いちば)町として栄えた。毛織物皮革製品農産物などの集散地であった。この町は15~16世紀に黄金時代を迎えたが、その後は三十年戦争中に1634、45年の二度にわたって戦場となり、その被害などによって衰退した。いわゆるロマンチック街道沿いの町で、環状城壁が保存され、市門、聖ゲオルク教会切妻屋根家並みとともに、中世の景観をいまに残している。

[石井英也]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ネルトリンゲン」の意味・わかりやすい解説

ネルトリンゲン
Nördlingen

ドイツ南東部,バイエルン州の都市。ドナウ川流域とマイン川流域を結ぶ交通路上にあり,898年レーゲンスブルクの司教の居地となる。 1215年以後帝国直轄都市。後期ゴシック様式の市庁舎 (14世紀) ,聖ゲオルク聖堂 (1427~1505) ,聖サルバトール聖堂 (1381~1422) などの残る市街は 14世紀の囲壁で囲まれ,歴史的景観がよく保存されている。ドイツ最古の伝統をもつ競馬の開催地。工業には衣服,靴製造,精密機器などがある。人口1万 8794 (1991推計) 。

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