ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ノスリ」の意味・わかりやすい解説
ノスリ
Buteo japonicus; eastern buzzard
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タカ目タカ科の鳥。旧北区およびアフリカの一部で繁殖し,冬はアフリカ,南アジア,マレー諸島まで渡る。上面は暗褐色,下面は淡黄褐色に暗褐色の斑紋がある。全長は雄約52cm,雌約57cm。日本ではトビについでふつうに見られるタカで,平地や低山の林,草原,農耕地に多い。ネズミやモグラなどの小哺乳類を多くとり,カエルや小鳥類も食べるが,ほとんどの獲物は地上でつかまえる。尾はトビより短く,帆翔(はんしよう)中のノスリは扇状に広げた先端のやや丸い尾が特徴である。飛翔中に鋭い声でピィョーと鳴く。日本では北海道から九州までの低山帯の山林で繁殖し,高い木の上に小枝を積み重ねて巣をつくり,1腹2~3個の卵を産む。
ノスリ属の鳥は,日本にはノスリのほか,オオノスリB.hemilasiusとケアシノスリB.lagopusが冬鳥として大陸から少数渡来する。ノスリ属は世界に約25種が分布し,北アメリカではノスリにかわって尾が赤褐色のアカオノスリB.jamaicensisが多く生息している。
執筆者:竹下 信雄
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鳥綱タカ目タカ科の鳥。ユーラシアの中部で繁殖し、冬はすこし南へ移動するものもある。地方名をマグソタカともいう。日本では四国以北で繁殖し、留鳥または漂鳥である。ほかに、小笠原諸島(おがさわらしょとう)と大東諸島(だいとうしょとう)にそれぞれ留鳥として分布するものがある。全長約54センチメートル、幅の広い翼と短い円形の尾をもった中形のタカで、体の上面は褐色、下面は淡褐色で、わきは黒褐色をしている。低山の森林にすみ、付近の草原や耕地などの開けた場所で餌(えさ)をあさる。獲物はおもにネズミなどの小形哺乳類(ほにゅうるい)であるが、ヘビ、トカゲなどもとる。羽ばたかないで輪を描いて飛ぶことが多く、停空飛翔(ひしょう)をよく行う。秋から冬には、低地の農耕地や干拓地、市街地の公園にもくる。ピーエーと鳴く。
[高野伸二]
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… 鳥の視力がすぐれているのは,主として視細胞の数が非常に多いことによる。たとえば,イエスズメは視覚面の中心部(網膜中とくに視細胞の密な場所で,鳥には通常2ヵ所ある)で1mm2当り40万個,ノスリでは100万個もある。ヒトは約20万個で,ノスリの視力はヒトの8倍以上と推定される。…
※「ノスリ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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