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ひょっとこ ヒョットコ

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デジタル大辞泉の解説

ひょっとこ

《「ひおとこ(火男)」の音変化》
火吹き竹で火を吹くときのように口をとがらせ、一方の目が小さい、こっけいな顔をした男の仮面。また、その仮面をつけた里神楽の道化役。
男性をののしっていう語。「あの―野郎めが」

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百科事典マイペディアの解説

ひょっとこ

〈火男〉のなまり。口をとがらし曲げた滑稽(こっけい)な面で,火を吹き起こす顔つきという。東北地方では土製のひょっとこ面を竈(かまど)の上にかけて魔よけとし,竈神様と呼ぶ。
→関連項目火の神

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デジタル版 日本人名大辞典+Plusの解説

ひょっとこ

神楽(かぐら)の道化。
片目がちいさく口をとがらせた仮面をかぶって演ずる役。もどき,潮吹きともよばれる。狂言ではうそふきの面がこの形をしている。宮城県と岩手県南部では火男が「ひょうとく」「ひょっとこ」となまったとされ,火たき男がかまどの神になったという。

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世界大百科事典 第2版の解説

ひょっとこ

ひょっとこは火を吹くときの顔を表現したもので,火男のなまった言葉とされている。陸前地方では大きな面を竈神としてかまどの側の柱に掲げてまつる風習があるが,その起源譚にはヒョウトクとかヒョットコという火焚き男が竈神となったと語られるものがある。ひょっとこはお亀とともに道化役として神楽(かぐら)の種まきや魚釣りの舞に登場し,口をとがらしたようすから潮吹きともいわれている。同様な面は狂言にも用いられ,〈うそぶき〉とよばれる。

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大辞林 第三版の解説

ひょっとこ

〔火吹き竹で火を吹く「火男ひおとこ」の転〕
片目が小さくて、口のとがった男の滑稽な顔つきの面。また、それをつけて踊る踊り。
に似た顔の男。また、男性をののしっていう語。 「 -野郎」

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ひょっとこ
ひょっとこ

口を極端にとがらせた仮面。やや斜め上に突き出た口のつくりが一般的であるが、筒状になっていて動かすことが可能なものもある。また、この仮面をかぶって演ずる役や、さらに一般的におどけ者、まぬけ者を意味することもある。このような口の形をした仮面は田楽(でんがく)や猿楽(さるがく)の古面にみいだせるが、狂言面の嘯吹(うそふき)と里神楽(かぐら)のモドキ面に代表され、江戸里神楽でひょっとこの名を用いている。口ばかりでなく目を左右に甚だしく離し、片方の眼球が飛び出すばかりで左右のバランスも崩した道化面であり、おかめ、だるまなどと間(あい)の狂言役を演じる。この面を馬鹿面(ばかめん)ともいい、その踊りを馬鹿踊ともよぶことがある。この口つきは神に反抗する饒舌(じょうぜつ)な精霊の姿を根底に宿すもののようだが、語源的には東北地方の竈(かまど)神の火男(ひおとこ)に出たものといわれ、口をすぼめて火を吹くときの顔つきを模しているともいえよう。火男の神像は醜顔で、ヒョウトクともいい、関西ではトクスという。嘯吹のほうは口笛を吹く古語という。[西角井正大]

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