デジタル大辞泉 「がっちり」の意味・読み・例文・類語 がっちり [副](スル)1 引き締まっていて丈夫そうなさま。頑丈なさま。がっしり。「がっちり(と)したからだつき」2 すきまなく組み合うさま。「がっちり(と)手を握る」3 抜け目なく物事をするさま。勘定高いさま。「がっちり(と)金をためる」「あいつはがっちりしている」「がっちり屋」[類語](1)しっかり・がっしり・固い・きつい・ぎゅっと・きゅっと・かっちり・確しかと・ひしと・がちっと・ぎゅう・きゅうきゅう・ぎゅうぎゅう・ぴたり・堅固・頑丈・堅牢・頑強・強固・牢固・むずと・むんずと・力ずく・腕ずく・力任せ・ぐっと・ぐんと・ぐいと・ぐいぐい・ぐんぐん・どんどん・力を込める/(3)ちゃんと・しっかり・しゃんと・きちんと・きちんきちん・きっちり・かっちり・きりっと・規則的・几帳面・整然・忠実忠実まめまめしい・きりきりしゃん・きりり・きりっと・甲斐甲斐しい・きびきび・てきぱき・しゃきしゃき・はきはき・すいすい・忠実まめ・忠実まめやか・小忠実こまめ・手忠実てまめ・足忠実あしまめ・筆忠実ふでまめ・骨身を惜しまず・規則正しい・手取り足取り・まじめ・大まじめ・生きまじめ・くそまじめ・愚直・四角四面・誠実・篤実・真摯・至誠・信実・篤厚・質実・堅実・堅気かたぎ・実直・謹厳・生一本・一本気・勤勉・律儀・義理堅い・義理立て・良心的 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例 Sponserd by
精選版 日本国語大辞典 「がっちり」の意味・読み・例文・類語 がっちり 〘 副詞 〙 ( 「と」を伴って用いることもある )① 人の体格や物の構造、体系、組織などが、強くしっかりしているさまを表わす語。がっしり。[初出の実例]「なめし皮色の事務机や卓子(テーブル)、それに、がっちりとした椅子などが」(出典:唐人お吉(1928)〈十一谷義三郎〉六)「『玉葉』や『明月記』や孝道等の示すがっちりした保守派の壁には到底かなひやうがない」(出典:鴨長明(1955)〈唐木順三〉四)② 物がしっかりと組み合わさっていて、すきまのないさまを表わす語。[初出の実例]「唯在(とあ)る石塊(いしくれ)に戞然(ガッチリ)輪を乗り懸けて了ふと、最早前へも横へも動かぬ」(出典:恋慕ながし(1898)〈小栗風葉〉二三)③ 確実にしっかりと行なうさまを表わす語。[初出の実例]「その眼付だけでひとの気をがっちり掴んでしまうって」(出典:死霊‐三章(1946‐48)〈埴谷雄高〉)④ ( がっちりと握って放さないという意から出た語 ) けちで抜けめがないさま、如才がないさま、ずうずうしくて押しの強いさま、などを表わす語。やや非難、軽蔑の意を含む。〔モダン用語辞典(1930)〕[初出の実例]「了助が財布を受取って開けて見ると、昨日の電車賃と自動車賃との残りに、彼女の腕時計を出す金が這入ってゐるきりだった。〈略〉『ガッチリしてやがるな』と、思はず了助は苦笑した」(出典:コップ酒(1933)〈浅見淵〉) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例 Sponserd by