デジタル大辞泉
「ぶくぶく」の意味・読み・例文・類語
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ぶく‐ぶく
- [ 1 ] 〘 副詞 〙 ( 「と」を伴って用いることもある )
- ① 水中から泡などが次々と浮き上がる音、また、そのさまを表わす語。
- [初出の実例]「湯はぶくぶくと鳴て、忽ち泡を浮み出す」(出典:滑稽本・浮世風呂(1809‐13)大意)
- ② 水中に深く沈んでいく音、また、そのさまを表わす語。
- [初出の実例]「ソリャ、しづみませう。ソレぶくぶくぶくぶく」(出典:滑稽本・浮世風呂(1809‐13)三)
- ③ 水を口に含んでゆすぐ音や、液体がゆれ動く音、また、そのさまを表わす語。
- [初出の実例]「まっ黒なぶくぶくをするはづかしさ」(出典:雑俳・川柳評万句合‐安永八(1779)礼二)
- ④ 口の中で続けて何かつぶやく音、また、そのさまを表わす語。
- [初出の実例]「ぶくぶくと衾のうちの小言哉」(出典:俳諧・七番日記‐文化一〇年(1813)一二月)
- ⑤ やわらかくふくれているさまを表わす語。
- [初出の実例]「挨っぽくぶくぶくする畳の上には」(出典:或る女(1919)〈有島武郎〉後)
- ⑥ しまりがなく、太っていたり、ふくらんでいたりするさまを表わす語。〔詞葉新雅(1792)〕
- [初出の実例]「ぶくぶくと着ぶくれて」(出典:私の浅草(1976)〈沢村貞子〉子供は風の子)
- [ 2 ] 〘 形容動詞ナリ活用 〙 [ 一 ]⑥に同じ。
- [初出の実例]「ああ云ふぶくぶくの着物を着て」(出典:満韓ところどころ(1909)〈夏目漱石〉四八)
- [ 3 ] 〘 名詞 〙 口をゆすぐことをいう幼児語。
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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