ぶくぶく(読み)ブクブク

デジタル大辞泉 「ぶくぶく」の意味・読み・例文・類語

ぶく‐ぶく

[副](スル)
泡などが次々と出る音や、そのさまを表す語。「汚水メタンガスぶくぶく(と)わく」
泡をたてながら物が水中に沈む音や、そのさまを表す語。「見る間にぶくぶく(と)沈む」
水などを口に含んでゆすぐ音や、そのさまを表す語。「洗口液で数十秒ぶくぶくする」
しまりなく太っているさま。「ぶくぶくしたからだつき」
[形動]4に同じ。「ぶくぶくに着ぶくれしている」
アクセントクブク、はブクブク
[類語]4肥満でぶでぶっちょ小太り太りじし太っちょ横太り中年太り水太り酒太り脂肪太り固太り着太り鮟鱇あんこでっぷりぶよぶよ丸丸ころころぽってりぽっちゃりぽちゃぽちゃふっくらふくよか豊満グラマー恰幅かっぷくむっちりむちむち肥える太る福福しいふくらかもちもち丸ぽちゃぼってりでぶでぶずんぐりずんぐりむっくり布袋ほてい太鼓腹寸胴ずんどう太め三段腹段腹ビヤ樽

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「ぶくぶく」の意味・読み・例文・類語

ぶく‐ぶく

  1. [ 1 ] 〘 副詞 〙 ( 「と」を伴って用いることもある )
    1. 水中から泡などが次々と浮き上がる音、また、そのさまを表わす語。
      1. [初出の実例]「湯はぶくぶくと鳴て、忽ち泡を浮み出す」(出典:滑稽本・浮世風呂(1809‐13)大意)
    2. 水中に深く沈んでいく音、また、そのさまを表わす語。
      1. [初出の実例]「ソリャ、しづみませう。ソレぶくぶくぶくぶく」(出典:滑稽本・浮世風呂(1809‐13)三)
    3. 水を口に含んでゆすぐ音や、液体がゆれ動く音、また、そのさまを表わす語。
      1. [初出の実例]「まっ黒なぶくぶくをするはづかしさ」(出典:雑俳・川柳評万句合‐安永八(1779)礼二)
    4. 口の中で続けて何かつぶやく音、また、そのさまを表わす語。
      1. [初出の実例]「ぶくぶくと衾のうちの小言哉」(出典:俳諧・七番日記‐文化一〇年(1813)一二月)
    5. やわらかくふくれているさまを表わす語。
      1. [初出の実例]「挨っぽくぶくぶくする畳の上には」(出典:或る女(1919)〈有島武郎〉後)
    6. しまりがなく、太っていたり、ふくらんでいたりするさまを表わす語。〔詞葉新雅(1792)〕
      1. [初出の実例]「ぶくぶくと着ぶくれて」(出典:私の浅草(1976)〈沢村貞子〉子供は風の子)
  2. [ 2 ] 〘 形容動詞ナリ活用 〙 [ 一 ]に同じ。
    1. [初出の実例]「ああ云ふぶくぶくの着物を着て」(出典:満韓ところどころ(1909)〈夏目漱石〉四八)
  3. [ 3 ] 〘 名詞 〙 口をゆすぐことをいう幼児語

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

ベートーベンの「第九」

「歓喜の歌」の合唱で知られ、聴力をほぼ失ったベートーベンが晩年に完成させた最後の交響曲。第4楽章にある合唱は人生の苦悩と喜び、全人類の兄弟愛をたたえたシラーの詩が基で欧州連合(EU)の歌にも指定され...

ベートーベンの「第九」の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android