プラグマティズム法学(読み)プラグマティズムほうがく(英語表記)pragmatic jurisprudence

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「プラグマティズム法学」の意味・わかりやすい解説

プラグマティズム法学
プラグマティズムほうがく
pragmatic jurisprudence

プラグマティズム哲学を法思想共通基礎としている法学。法思想史的にはイギリスの功利主義法学の系列に属する。 O.ホームズに始り,B.カードーゾを経て,R.パウンドによって体系化された。法を社会統制手段として把握し,法にはできるだけ最少犠牲でできるかぎり多くの人間の欲求を満足させるという調整機能があるとする。パウンドは人間の幸福を増進させ社会の進歩改善に役立つべき法学を「社会工学」としてとらえ,社会学的認識を応用した社会学的法律学を構想した。

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