アロン(Yigal Allon)(読み)あろん(英語表記)Yigal Allon

日本大百科全書(ニッポニカ) の解説

アロン(Yigal Allon)
あろん
Yigal Allon
(1918―1980)

イスラエル軍人、政治家。下ガリラヤ地方に生まれる。少年のころからユダヤ人自衛組織ハガナに参加。1942年にはそのゲリラ隊パルマッハの創設者の一人となった。1948年の独立戦争では南部戦線の司令官として活躍、1950年に少将で退役した。1955年労働統一党から国会議員に当選。1961年以降、歴代内閣の閣僚を務めた。1967年の六日戦争後、中東和平に関する「アロン計画」の提唱者として、またアフダト・ハボダ、マパイ、ラフィの3党の連合による労働党結成の立役者として有名。メイア亡きあとの首相候補であったが、1980年2月に急死した。

[伊能武次]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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