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アンセルメ Ansermet, Ernest

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

アンセルメ
Ansermet, Ernest

[生]1883.11.11. ベベイ
[没]1969.2.20. ジュネーブ
スイスの指揮者ローザンヌ大学で数学を学び,教鞭をとったのち指揮者に転向。 1912年モントルーでデビュー。 15年以降 S.ディアギレフバレエ・リュスで指揮者をつとめる。 18年スイス・ロマンド管弦楽団を創立,世界一流の楽団に育てた。現代音楽の指揮者として定評があり,現代のバレエ音楽,フランス,スペイン音楽が得意。文筆活動でも知られる。 64年来日。

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百科事典マイペディアの解説

アンセルメ

スイスの指揮者,音楽理論家。レマン湖畔のフランス語圏ブベー生れ。ローザンヌ大学とパリ大学で数学を修める一方,指揮法を学びジュネーブブロッホに師事。数学教師を務めたのち27歳で指揮者に転じる。ストラビンスキーディアギレフと親交を結び,1915年バレエ・リュッスの指揮者に就任。ディアギレフの死で同バレエ団が解散するまで,ストラビンスキーの《プルチネラ》や《結婚》,サティの《パラード》,ファリャの《三角帽子》など数多くのバレエの初演を手がけた。一方,1918年スイス・ロマンド管弦楽団を創設し,1967年まで常任指揮者を務め,同楽団を世界一流に育て上げた。同時代の作曲家たちに絶大な信頼をおかれたその明晰(めいせき)で色彩感にあふれる音づくりは,その後の指揮者・演奏家に大きな影響を与えている。1964年に初来日。

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世界大百科事典 第2版の解説

アンセルメ【Ernest Ansermet】

1883‐1969
スイスの指揮者。ローザンヌで数学教師をつとめるかたわら音楽を学び,1912年から指揮活動に入る。モントルー,ジュネーブで指揮,18年にジュネーブにスイス・ロマンド管弦楽団を創立してその常任指揮者となる。それと並行して1915‐30年,ディアギレフの率いるバレエ・リュッスの指揮者をつとめ,現代作曲家とくにストラビンスキーに高く評価された。彼の指揮は客観主義の立場をとり,ドイツ・ロマン主義の主情的表現を徹底的にオーケストラから追放して,明晰(めいせき)なリズムと色彩の美を追求した。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

アンセルメ
あんせるめ
Ernest Ansermet
(1883―1969)

スイスの指揮者。初め数学者を志したが指揮に転じ、1915~1930年ディアギレフ・バレエ団の指揮者。1918年にスイス・ロマンド管弦楽団を創立、1967年までその指揮者を務め、このオーケストラを世界的な地位に引き上げた。1964年(昭和39)N響に客演、1968年スイス・ロマンド管弦楽団の初来日に同行している。アンセルメは20世紀の作品に大きな関心をもち、多くの作品を初演、その普及に大きな役割を果たし、「バレエ音楽の神様」ともよばれた。オネゲル、ストラビンスキー、ラベル、デ・ファリャなどが作品をアンセルメに捧(ささ)げている。[岩井宏之]

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世界大百科事典内のアンセルメの言及

【ジャズ】より

…ジャズで踊るために生まれた4/4拍子のステップで,1910年代の半ばアメリカで流行し,直ちにヨーロッパへも伝えられ,これによってジャズ・バンドの渡欧もさかんになった。スイスの指揮者アンセルメは,19年ウィル・マリオン・クックWill Marion Cookの黒人ダンス・バンドで,シドニー・ベシェCidney Bechet(1897‐1959)のクラリネットを聞いた感動を《レビュー・ロマンデ》に寄稿,この一文は世界最初のジャズ評論となった。ベルギーの弁護士で詩人のロベール・ゴファンRobert Goffinの著書《ジャズの辺境》(1932),フランスの評論家ユーグ・パナシエHugues Panassiéの著《ホット・ジャズ》(1934。…

【スイス・ロマンド管弦楽団】より

…1918年アンセルメによってジュネーブで結成された楽団。38年にはローザンヌ放送管弦楽団を吸収し,発展した。…

※「アンセルメ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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