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イスカ Isca

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

イスカ
Isca

ブリタニア南東部の川の名とその河岸の地名をさすが,特定しがたい。プトレマイオスの地図に記されたエークス,イクス両河岸 (現エクセター) ,ウスク河岸 (現ケーレオン,ローマ第2軍団の駐屯地) の地が比定されている。

イスカ
Loxia curvirostra; common crossbill

スズメ目アトリ科。全長 17cm。「イスカのの食い違い」といわれるように,上嘴と下嘴は先端部がねじれて食い違い,合わさっていない。と尾は黒っぽく,体のほかの部分は,雄では赤橙色ないし赤紫色,雌ではオリーブ色針葉樹種子を主食とし,食い違ったを使って球果の鱗片を巧みにこじあけ,中の種子を取り出す。旧北区および新北区の中・高緯度地域の針葉樹林帯に広く繁殖分布している。通常は渡りをしないが,針葉樹の種子の不作な年には,豊富な場所へ群れで移動する。日本では,年によって北方から多数渡来し,越冬することがある。繁殖数はきわめて少なく,北海道および本州の平地から山地の針葉樹林で繁殖の記録がある程度である。

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百科事典マイペディアの解説

イスカ

アトリ科の鳥。翼長9.5cm。雄は全体に橙赤色,雌は黄緑色くちばしの上下が食い違い,針葉樹の種子を取り出すのに適している。ユーラシア大陸および北米に分布。日本では冬鳥として渡来し,群生して全国の松林に見られる。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

イスカ
いすか / 交喙
crossbill
[学]Loxia curvirostra

鳥綱スズメ目アトリ科の鳥。ユーラシアと北アメリカの中部から北部にある針葉樹林帯に分布するほか、カフカス、小アジア、イベリア半島、アフリカのアトラス山脈東部、ヒマラヤなどにもすむ。嘴(くちばし)の上下が食い違っていて、枝についているマツ、トウヒなどの針葉樹の球果の鱗片(りんぺん)を、この嘴でねじって縦に裂き、中の種子を舌で取り出して食べる。繁殖期は定まっておらず、針葉樹の実をたくさん食べて栄養状態がよくなると繁殖を始める。したがって、針葉樹の実の豊凶によって個体数は増減し、また新天地を求めて大量に移動することが多い。日本でも年によって長野県、東北地方などで繁殖することがあるほか、冬鳥として渡来するものが少数ある。全長約17センチメートル。翼と尾は黒いが、ほかの部分は、雄は赤く、雌はオリーブ色である。林縁の樹上に巣をつくり、普通4卵を産む。物事がうまくいかないときのたとえである「イスカの嘴(はし)の食い違い」は、この鳥の嘴の形に由来する。[竹下信雄]

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