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インマーマン Immermann, Karl Leberecht

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

インマーマン
Immermann, Karl Leberecht

[生]1796.4.24. マクデブルク
[没]1840.8.25. ジュッセルドルフ
ドイツの作家。プロシアの高官の子に生れ,ハレ大学で法律を専攻。在学中に対ナポレオン戦争に従軍,1826年からジュッセルドルフで地方裁判所判事をつとめるかたわら,創作に従事,34~37年には劇場を主宰した。公職にあったため作品には責任感,正義の感情が強く出ているが,ロマン派的なものも混在している。ゲーテ,シラーを認めず,ティークらを模倣,多作であるが独創性に乏しい。ゲーテの『ウィルヘルム・マイスター』を翻案した『末裔たち』 Die Epigonen (1836) ,風刺小説『ミュンヒハウゼン』 Münchhausen (38~39) などがあり,詩的リアリズムへの道を開いた。

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百科事典マイペディアの解説

インマーマン

ドイツの作家。プロイセン官吏であったが演劇の改革に力を注ぎ,ハイネらとも親交があった。長編《亜流の世代》や《ミュンヒハウゼン》で近代産業社会に移行する過渡期の社会相を批判的に描く。

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世界大百科事典 第2版の解説

インマーマン【Karl Immermann】

1796‐1840
ドイツの作家。マクデブルクに生まれ,大学時代に志願兵として解放戦争を経験。戦後プロイセンの司法官を務めるかたわら劇作を始め,任地デュッセルドルフにおける劇場の創設と育成に貢献したが,むしろ社会小説の先駆である《エピゴーネン》(1836)と,現代風刺的な《ミュンヒハウゼン》(1838‐39)の二つの長編小説をもって知られ,評論にもすぐれている。ゲーテの強い影響を示す。【中田 美喜】

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

インマーマン
いんまーまん
Karl Leberecht Immermann
(1796―1840)

ドイツの劇作家、小説家。マクデブルク生まれ。地方裁判所判事のかたわら創作に励み、劇場の経営・指導など演劇活動にも携わった。代表作に『エピゴーネン』(1836)や『ミュンヒハウゼン』(1839)などの長編小説がある。前者は「遺産と後に生まれた者について回る重荷を背負う」過渡期における封建的体制と新興産業資本との軋轢(あつれき)を描き、主人公は、産業が人間と自然とを破壊する点を重視して、従来の農業生産に帰れと主張する。後者は、いわゆる「ほら吹き男爵」ミュンヒハウゼンを没落した貴族に仕立て、物語は彼の居城と健康で豊かな農村の上屋敷を舞台に展開する。作者は第11章を冒頭に置くというロマン主義風の技法を使い、城と農民の生活を交錯させるホフマン流のモンタージュ形式を踏襲した。両作品とも、ドイツ文学史でいう時代批判小説の先駆ともいえる。ほかに自伝風な『回想録』(1840)がある。[武田昌一]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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