山川 世界史小辞典 改訂新版 「エスエル党(SR)」の解説
エスエル党(SR)(エスエルとう)
Sotsial-Revoliutsioner
社会革命党。正しくは革命的社会主義者党。ロシアの社会主義政党の一つ。ナロードニキ系の革命サークルを基礎として,1901年末に創立された。正式の第1回党大会は06年に開かれ,綱領が定められた。プロレタリアート,勤労農民,革命的社会主義的インテリゲンツィアの力で,専制の打倒,土地の社会化(全人民的土地所有と均等利用)を実現するのを当面の目標とし,闘争手段としてはテロを重視した。17年には戦争支持の主流派はソヴィエト指導部をなし,臨時政府に加わった。憲法制定会議の選挙で第1党となったが,レーニン政権によって解散させられたのち,内乱に向かった。十月革命支持派は分裂し,左翼エスエル党を結成した。
出典 山川出版社「山川 世界史小辞典 改訂新版」山川 世界史小辞典 改訂新版について 情報