エストッペル

  • estoppel

百科事典マイペディアの解説

禁反言と訳。英米法上の原則。自己の行為または捺印(なついん)証書などに反する事実の主張を禁ずること。たとえば,甲が乙のした表示を信じ,それに基づいて自己の地位を変更したときは,乙は後になって自己の表示が真実に反したことを理由としてそれをひるがえすことができないという原則。取引法上特に重要。日本の民法(表見代理など),商法9,14条などにも類似の規定がみられる。
→関連項目クリーン・ハンズ

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世界大百科事典 第2版の解説

禁反言と訳されている英米法上の法理。この言葉には,さまざまの用法があるが,実際に最もしばしば問題になるのは,〈法廷外の行為による禁反言estoppel in pais〉あるいは〈エクイティ上の禁反言equitable estoppel〉とよばれる場合である。これは,自らの行為(言葉による表現を含む)によって事実を誤って表示しまたは事実の存在を隠す結果を生じた者は,他人がそのような事実は存在する(または存在しない)ものと信じて行動することが合理的に予期できる場合で,実際に他人がそう信じて行動したときは,ほんとうは事実はそれと異なるという主張をすることが許されないという法理である。

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