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エストロゲン エストロゲンestrogen

翻訳|estrogen

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

エストロゲン
estrogen

エストロジェン,発情ホルモンともいう。エストロンエストラジオールエストリオールなどの卵胞ホルモン総称スチルベストロールなどの合成ホルモンを含めていうこともある。卵胞ホルモンのおもな作用は,子宮などの女性性器の発育促進,第2次性徴の発現子宮内膜増殖などで,「女性を創るホルモン」といわれる。その分泌は卵胞刺激ホルモンに支配される。

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デジタル大辞泉の解説

エストロゲン(estrogen)

主に卵巣から分泌される雌性ホルモンステロイドホルモンの一種。発情を誘発し、生殖腺乳腺などの発育や第二次性徴の発現を促進する作用がある。エストラジオールエストロンエストリオールなど。発情ホルモン。濾胞(ろほう)ホルモン。卵胞(らんぽう)ホルモン。

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百科事典マイペディアの解説

エストロゲン

発情ホルモン,卵胞ホルモンとも。女性ホルモンの一つ。主として卵胞から分泌され,一部は副腎皮質,妊娠時には胎盤でも造られる。いずれもC18ステロイドで,エストラジオール,エストロン,エストリオールの3種が知られる。
→関連項目緊急避難避妊法ステロイドホルモン代替療法腟内リング低用量ピルドイジホルモン補充療法

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栄養・生化学辞典の解説

エストロゲン

 発情作用を示すホルモンの総称.いわゆる女性ホルモン.卵胞ホルモンともいう.女性の第二次性徴,子宮内膜の増殖,その他を制御するステロイドホルモン.代表的なものにエストラジオール,エストロン,エストリオールなどがある.卵巣が主たる分泌器官.

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世界大百科事典 第2版の解説

エストロゲン【estrogen】

雌の動物に発情estrusを起こさせるものという意味で,一群(女)性ホルモンをさし,発情ホルモン,卵胞ホルモン,濾胞ホルモンともよばれる。動物体内で分泌されるエストロゲンはすべてステロイドで,A環はフェノールである。分泌期のヒト卵胞中には,エストロンestrone,エストラジオール‐17β estradiol‐17β,エストリオールestriolが見いだされ,このうちエストラジオール‐17βが分泌量,生物活性ともに最も高い。

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大辞林 第三版の解説

エストロゲン【estrogen】

発情ホルモンの作用をもつ物質の総称。発情ホルモンとその誘導体および、全く構造の異なる合成物質がある。発情ホルモンと同義に用いられることが多い。 → 発情ホルモン

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

エストロゲン
えすとろげん

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世界大百科事典内のエストロゲンの言及

【乳房】より

…女性の乳房も子どものときは男性のそれとほとんど変わらないが,後しだいに発育し,ことに思春期に入ると急に膨らみを増す。これは下垂体前葉の性腺刺激ホルモンの分泌が増加し,それによって卵巣が活動しはじめて,エストロゲンestrogen(女性ホルモンの一つ)を盛んに分泌するためである。妊娠すると胎盤から分泌される多量の女性ホルモン(エストロゲンとプロゲステロン)の作用で乳腺はさらに発育し乳房が大きくなり,乳輪の色素が増加する。…

【月経】より

…卵胞刺激ホルモンは卵胞を刺激して卵胞を成熟させる。卵胞からは卵胞ホルモン(エストロゲン)が分泌されるが,排卵直前にピークとなる。この多量のエストロゲンが間脳・脳下垂体にポジティブフィードバックし,黄体形成ホルモンが急に多量分泌される。…

【ゴナドトロピン】より

…女子では,FSHは卵巣に働いて原始卵胞の発育をうながす作用をもつ。LHは,FSHとともに卵胞の発育を促進するだけでなく,女性(雌性)ホルモン(エストロゲン)の産生と分泌を刺激する。FSH,LHによって完成された卵巣の成熟卵胞は,月経中間期におこる脳下垂体前葉からの急激なLHの分泌に反応して排卵をおこし,黄体が形成される。…

【子宮頸管粘液】より

…子宮頸管中を満たしている粘液。頸管粘膜の上皮細胞から分泌され,卵巣ホルモンである卵胞(または濾胞)ホルモン(エストロゲン)により増量し,黄体ホルモン(プロゲステロン)により分泌が抑制されるので,月経後しだいに増量して,排卵直前に最高の400mm3くらいに増加し,水分量,果糖,ブドウ糖などもこのときに増加し,精子が子宮頸管を通って子宮内に進入するのを助ける。排卵後黄体期に入ると急減してゼロに近くなり,妊娠中も少ない。…

【女性ホルモン】より

…女性における性ホルモンで,広く動物をも含めて一般的にいう場合には雌性ホルモンという。女性ホルモンにはエストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)の2種類がある。女性特有のものである精子の受入れ,着床,妊娠の維持や分娩,授乳などを支配しているのは女性ホルモンであるが,また,このホルモンは女性の二次性徴の発達や維持のために重要な役割をはたしている。…

【性ホルモン】より

… 女性ホルモンは主として卵巣の卵胞,黄体で合成,分泌される。大別してエストロゲンプロゲステロンとがある。成熟婦人の卵巣は特有な周期変化をしている。…

【胎児胎盤機能検査】より

…したがってユニットとしての胎児と胎盤の機能を調べる胎児胎盤機能検査法のほうが臨床的には望ましいこととなる。 胎児胎盤機能検査には血清hPL(ヒト胎盤性プロラクチン)値などいくつかの検査法があるが,現在,臨床医によって最もよく用いられているのは母体の尿中エストロゲンを測定する方法である。母体尿中のエストロゲンを測定するのは次のような理論的根拠による。…

【腟自浄作用】より

…しかし成熟婦人では,これらの菌やトリコモナス原虫あるいはカンジダなどの真菌が異常に増加して腟炎を起こすことは比較的まれである。この理由の一つは,成熟婦人の腟は卵巣から分泌されるエストロゲンの作用で上皮が厚くなり,感染に対する抵抗性が強いためである。もう一つの理由は,やはりエストロゲンの作用により腟の上皮中に増加するグリコーゲンをデーデルライン乳酸杆菌が乳酸に変えるため,腟内が酸性に保たれ,その他の菌が増殖しにくいためである。…

【乳房】より

…女性の乳房も子どものときは男性のそれとほとんど変わらないが,後しだいに発育し,ことに思春期に入ると急に膨らみを増す。これは下垂体前葉の性腺刺激ホルモンの分泌が増加し,それによって卵巣が活動しはじめて,エストロゲンestrogen(女性ホルモンの一つ)を盛んに分泌するためである。妊娠すると胎盤から分泌される多量の女性ホルモン(エストロゲンとプロゲステロン)の作用で乳腺はさらに発育し乳房が大きくなり,乳輪の色素が増加する。…

【妊娠】より

…また卵管内における初期妊卵の発育には卵管分泌物が重要な役割を演じていることがわかってきている。卵管での輸送や卵管の分泌はエストロゲンやプロゲステロンによって影響される。こうして,受精卵はほぼ3~4日で,64~128細胞からなる初期胚胞または32~64細胞からなる後期桑実胚期に子宮腔に達する。…

【ピル】より

…経口避妊薬oral contraceptiveともいう。女性ホルモンの卵胞ホルモン(エストロゲン),黄体ホルモン(プロゲステロン)と同じ薬理作用を有する2種類の合成ステロイドホルモンを含んだ錠剤。これを飲んで避妊に用いる。…

【卵巣】より

…すなわち,ステロイドホルモン分泌細胞の形態をとる。この細胞から女性ホルモンであるエストロゲンが分泌されるが,これは子宮内膜を増殖させるほか,二次性徴をもたらす。なお二次卵胞はさらに成熟を続け,グラーフ卵胞(グラーフ濾胞,成熟卵胞)となる。…

※「エストロゲン」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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