エネルギー産業(読み)エネルギーさんぎょう(英語表記)energy industry

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

エネルギー産業
エネルギーさんぎょう
energy industry

石油,石炭原子力電力,都市ガス,天然ガスなど,産業活動や国民生活に必要なエネルギーを供給する産業の総称。価格,供給形態,技術的条件,輸送条件などにより相互に変更する要素をもち,また電力のように水力発電と同時に石炭,石油,核燃料を原料とする場合もあって,相互の関係はきわめて複雑である。 (1) 産業活動,個人生活活動のすべてに関連をもつ基礎的産業であること,(2) 供給が途絶すれば,経済的,社会的に大きな混乱をもたらす可能性のある公益的性格が強いこと,(3) 資源産業であり,資源の状況により国や企業として確保や採算の事情が大きく変ること,(4) 装置産業の要素が強く,大規模な投資を必要とすること,などの特徴をもつ。これらの特殊性のために,低廉供給,安定供給,国民的社会的利益との調和 (公害問題,雇用安定など) ,企業基盤の強化などが要請される。日本では,第2次世界大戦後エネルギー需要が急増したため,安定供給体制を整えてきたが,これに伴って石炭から石油への供給構造の大転換が起り,いわゆる第1次エネルギー革命が実現した。しかし,1973年の石油危機後,外国石油供給源の不安定性と高価格に対する反省が生れ,エネルギー源の多角化,特に原子力エネルギーをはじめ地熱,風力,太陽熱,潮流など新エネルギーの開発の必要性が高まっている。また最近では,公害問題,海洋汚染などの課題をかかえており,今後各エネルギー産業は,通商産業大臣の諮問機関である総合エネルギー調査会の政策による調整のとれたエネルギー開発が望まれている。

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百科事典マイペディアの解説

エネルギー産業【エネルギーさんぎょう】

熱・光・動力を供給する産業。石油産業石炭産業電気事業ガス事業など。第2次大戦後のエネルギー革命で石油が石炭を圧倒,石油産業の比重増大と石炭産業斜陽化を招いた。電力でも重油だき火力と原子力発電が主流になっている。炭酸ガス排出量の規制問題など,環境政策とからんで供給元であるエネルギー産業の前途には世界規模の厳しい課題がある。

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大辞林 第三版の解説

エネルギーさんぎょう【エネルギー産業】

熱・光・動力を発生させる原料となる石炭・石油・ガス・電力などを生産・供給する産業。

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