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エルトゥル エルトゥル Ertl, Gerhard

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

エルトゥル
エルトゥル
Ertl, Gerhard

[生]1936.10.10. バートカンシュタット
ドイツの化学者。 1961年シュツットガルト工科大学を卒業後,パリ大学を経て 1965年ミュンヘン工科大学で物理化学の博士号を取得。 1968~73年ハノーバー工科大学,1973~86年ルートウィヒ・マクシミリアン大学 (ミュンヘン大学) で教授を務める一方,1970~80年代にはアメリカ合衆国の多くの大学の客員教授を務めた。

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出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

エルトゥル
えるとぅる
Gerhard Ertl
(1936― )

ドイツの物理化学者。シュトゥットガルト生まれ。シュトゥットガルト工科大学卒業後、ミュンヘン工科大学で博士号取得。ハノーバー工科大学、ミュンヘン大学教授を経てフリッツ・ハーバー研究所所長。その後同研究所名誉教授。2007年に「固体表面の化学反応過程の研究」によってノーベル化学賞を受賞した。1992年(平成4)に日本国際賞を受賞している。
 金属の表面は、空気に触れているときにはさまざまな分子に覆われているので、表面で起きている化学反応を調べることはむずかしい。エルトゥルは、窒素からアンモニアを合成するハーバー‐ボッシュ法という化学反応に注目した。鉄を触媒として反応が進むことに目をつけ、鉄の表面で起きている化学反応を調べた。真空に近い状態で鉄の表面に電子線を当てて反射する電子を観測した。
 その結果、鉄の表面で吸着した窒素分子が二つの窒素原子に分かれ、これに水素原子が結合してアンモニアを合成している道筋を明らかにした。アンモニアが工業生産されるときの速度計算も可能になり、よりよい触媒の開発につながった。
 また白金を触媒に使って、一酸化炭素を炭酸ガスに変える反応を特殊な光電子顕微鏡を開発することで解き明かした。これは金属の表面で起きている反応を原子レベルで観察する手法の確立であり、触媒の働く過程を解明したものである。
 この成果により、空気中から窒素を取り出して人工肥料製造に応用したり、白金を触媒にした自動車の排ガス浄化装置などの開発につながった。金属の表面で起きている化学反応を調べることで金属触媒の詳しい仕組みを解明したのである。[馬場錬成]

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