エルミート(英語表記)Hermite, Charles

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

エルミート
Hermite, Charles

[生]1822.12.24. ディユーズ
[没]1901.1.14. パリ
フランスの数学者。ルイ・ル・グラン高等中学校 (1840~42) ,エコール・ポリテクニク (42~43) で教育を受け,しばらくの間そこで教えた。 1848年にコレージュ・ド・フランスの教授となり,69年にエコール・ノルマル・シュペリュール (高等師範学校) の教授に選ばれ,70年にはパリ大学の数学教授を兼任。おもな業績には,2次形式の整数論的研究,楕円関数論および5次方程式の解法,アーベル関数の研究,方程式論,不変式論,自然対数の底eの超越性の証明などがある。 19世紀の多くの数学者はエルミートから最初にその業績を認められ激励されている。

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デジタル大辞泉の解説

エルミート(Charles Hermite)

[1822~1901]フランスの数学者。ソルボンヌ大教授。整数論代数方程式・楕円関数など、多岐にわたる業績を残した。エルミートの多項式、エルミート行列エルミート形式などにその名を残す。また、自然対数の底eが超越数であることを証明したことでも知られる。

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百科事典マイペディアの解説

エルミート

フランスの数学者。1870年パリ大学教授。代数形式,二次形式,方程式論,楕円関数,アーベル関数等を研究,エルミート形式,エルミート多項式を導入,自然対数の底eが超越数であることを証明。

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世界大百科事典 第2版の解説

エルミート【Charles Hermite】

1822‐1901
フランスの数学者。ロレーヌ州生れ。1842年にエコール・ポリテクニクに入学したが,中途退学して教職についた。その後,エコール・ポリテクニクで入試委員や卒業試験官などを歴任し,56年にはアカデミー・デ・シアンス会員に選ばれ,69年にエコール・ポリテクニク教授,70年ソルボンヌ大学教授となった。エルミート形式,エルミート多項式で彼の名は知られている。また,93年に自然対数の底eの超越性,すなわちeは整係数多項式の根ではないことを証明し,当時の数学界を驚かせた。

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大辞林 第三版の解説

エルミート【Charles Hermite】

1822~1901) フランスの数学者。エルミートの多項式、エルミート行列、エルミート形式などでその名を知られる。また、自然対数の底 e が超越数であることの証明は著名。数学の幅広い分野で研究をすすめ、二〇世紀の数学に多くの遺産を残す。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

エルミート
えるみーと
Charles Hermite
(1822―1901)

フランスの数学者。ロレーヌのデューズで生まれたが、6歳のときに一家とともにナンシーに移住、ここのリセ(中等教育機関)へ入学した。その後まもなくパリの「アンリ4世」という名のリセへ転校し、さらにエコール・ポリテクニク(理工科大学校)受験の準備のためにリセ「ルイ・ル・グラン」へ転校した。この学校の数学教師リシャールLouis-Paul-mile Richard(1795―1849)はエルミートが大数学者になることを予見して、特別の指導をした。1842年にエコール・ポリテクニクに入学したが、足が不自由であったので、ここを卒業しても先の見込みがないといわれて、1年在学しただけで退学した。しかし在学中にヤコービと文通して、アーベル関数を研究していた。そして、n個の複素数を変数とする関数は2n個よりも多くの周期をもつことができないことを証明したが、皮肉にも、この論文によってエコール・ポリテクニクの教員に採用され、さらに1869年にパリ大学教授となった。
 エルミートの研究は、数学のあらゆる分野にまたがっていたが、すべてがつながっていた。たとえば五次の代数方程式は楕円(だえん)関数を用いて解けることを示している。オイラーの導入した自然対数の底として用いられているe、すなわち級数

の和が超越数であることを示したことは数学史に特記すべきことである。そのほか輝かしい業績を残した。[小堀 憲]

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世界大百科事典内のエルミートの言及

【超越数】より

…しかしながら,具体的に与えられた数が超越数であるかどうかを判定することは今日でもきわめて困難な問題である。1873年,C.エルミートはeが超越数であることを示し,82年,リンデマンC.L.F.Lindemannはπが超越数であることを示した。これによって超越数への関心が高まり,1900年,D.ヒルベルトはパリの国際数学者会議で23の問題を提出したが,そのうちの7番目で次のような超越数の問題をあげている。…

※「エルミート」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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