オートラジオグラフィー(英語表記)autoradiography

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

オートラジオグラフィー
autoradiography

放射性同位元素を含む試料を,写真乳剤に適当な時間密着させてから現像すると,試料中の放射性同位元素分布状態を示す写真が得られる。これをオートラジオグラフといい,この技術をオートラジオグラフィーという。放射性同位元素を含むペーパークロマトグラフィー薄層クロマトグラフィーの検出法としても応用される。通常,原子核乾板の乳剤の厚さは数百 μm 以下のものを用い,放射性同位元素にはβ崩壊するものを使うことが多い。化学,工学,農学,生物学,医学など多方面に応用されている。

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世界大百科事典 第2版の解説

オートラジオグラフィー【autoradiography】

α線やβ線などの荷電粒子には,写真乳剤を感光・黒化させる作用がある。また,X線γ線などの電磁波も二次電子を放出(電子放出)することにより同様の働きをもつ。この作用を利用して,試料表面に乳剤乾板を密着させて露出を行い,試料中に存在する放射性同位体の位置や量を記録し決定する方法をオートラジオグラフィーと呼ぶ。検出感度がきわめて高いこと,位置決定の精度がよいことなどが特徴である。記録の仕方によって,飛跡オートラジオグラフィー,マクロオートラジオグラフィー,ミクロオートラジオグラフィーの3種がある。

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化学辞典 第2版の解説

オートラジオグラフィー
オートラジオグラフィー
autoradiography

放射線写真法ともいう.放射性同位元素で生体成分を標識し,その組織分布や細胞内分布,さらには電気泳動分析のパターンなどをX線フィルムイメージングプレートを用いて可視化する技術.X線フィルムを試料に密着,または乳剤そのものを試料に塗布する方法が主流であったが,最近ではより高感度かつ簡便なイメージングプレートが開発されつつある.イメージングプレートには,輝尽性蛍光体の微結晶が塗られている.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

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