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カリスマ charisma

翻訳|charisma

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

カリスマ
charisma

語源はギリシア語の kharismaで,非凡な精神力とか,奇跡を行い予言をする神賦の能力を意味するが,これを科学的概念として提起し,普遍化したのはドイツの社会学者 M.ウェーバーである。彼は『経済と社会』 (1921~22) のなかで,支配は支配者と被支配者とにおいて権利根拠,つまり支配の「正統性」の根拠によって内面的に支えられるのが常であるとし,その正統性には純粋な類型として,(1) 制定規則による合法的支配,(2) 伝統的支配,(3) 支配者の人と,この人のもつ天与資質,とりわけ呪術的能力,啓示や英雄性,精神や弁説の力とに対する情緒的帰依によって成立するカリスマ的支配の3つがあると定式化している。この説からカリスマという言葉が一般に用いられるようになった。さらに,最も純粋なカリスマ的指導者のタイプとして予言者,軍事的英雄,偉大なデマゴーグをあげている。

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デジタル大辞泉の解説

カリスマ(〈ドイツ〉Charisma)

《ギリシャ語で、神の賜物の意》超自然的、超人間的な力をもつ資質。預言者・呪術(じゅじゅつ)者・軍事的英雄などにみられる、天与の非日常的な力。この資質をもつ者による支配をマックス=ウェーバーはカリスマ的支配と名づけ、合法的支配・伝統的支配とともに三つの支配類型の一つとした。
人々の心を引きつけるような強い魅力。また、それをもつ人。「カリスマ性のある人物」「ファッション界のカリスマ

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百科事典マイペディアの解説

カリスマ

ギリシア語で元来,神与の聖なる賜物を意味したが,M.ウェーバーによって,預言者や呪術師・英雄などの超自然的・非日常的な資質を意味する語となった。彼の支配の3類型では,合法的支配,伝統的支配と並んで,たとえば教祖と信者,政治的・軍事的英雄とその追随者との間におけるようなカリスマ的支配の類型を設定する。
→関連項目教祖伝統的支配

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デジタル大辞泉プラスの解説

カリスマ

アメリカの筆記具メーカー、YAFA PEN COMPANYのボールペンの商品名。「モンテベルデ」シリーズ。自然の風景をイメージ。

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世界大百科事典 第2版の解説

カリスマ【charisma】

ギリシア語に由来し,原始キリスト教の用語法では奇跡を施し預言をおこなう,神から授かった特殊な能力(恩寵の賜物)を意味した。広い意味ではカリスマとは,特定の人物に宿っているとみなされる非日常的な天与の資質を指す包括的な概念である。この超自然的・超人間的な非凡の才能を発揮するカリスマ的人物は,神から遣わされた指導者,あるいは仰ぐべき優れた指導者として帰依者に評価され,こうして宗団または従士団の形をとる情緒的なカリスマ的共同体ができる。

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大辞林 第三版の解説

カリスマ【Charisma】

神の賜物としての超自然的・超人間的・非日常的な資質・能力。教祖・預言者・英雄などにみられる。 M =ウェーバーは、このような資質をもつ指導者に対し人々が人格的に帰依する関係をカリスマ的支配と呼び、伝統的支配・合法的支配と対照をなす支配類型の一概念とした。
転じて、一般大衆を魅了するような資質・技能をもった人気者。 「 --ショップ」

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

カリスマ
かりすま
charisma

元来はキリスト教用語のギリシア語で神の賜物(たまもの)を意味し、神から与えられた、奇跡、呪術(じゅじゅつ)、預言などを行う超自然的・超人間的・非日常的な力のことである。こうした能力や資質をもった人がカリスマ的指導者であり、ナポレオン、ヒトラー、スターリン、毛沢東(もうたくとう)などがあげられる。M・ウェーバーが支配の正当性の類型化にこの概念を用いたために、社会科学における学術用語としてはもちろん、広く一般にも用いられるようになった。ウェーバーは、合理的支配、伝統的支配、カリスマ的支配からなる支配の三類型を定式化した。カリスマ的支配とは、カリスマ的資質をもった指導者に対する個人的帰依(きえ)(承認)に基づく支配である。真のカリスマは権威の源泉となり、承認と服従を人々に対して義務として要求する。この服従と承認は、指導者の行う奇跡によって強められる。こうして、服従者は指導者と全人格的に結ばれ、信頼と献身の関係が成立する。この支配関係は官僚的手続や伝統的慣習または財政的裏づけに依拠せず、指導者固有のカリスマに対する内面的な確信にのみ基づいている。したがって、構造的にも財政的にも不安定な関係であり、服従者の帰依の源泉であるカリスマの証(あかし)がしばらく現れない場合、カリスマ的権威は失墜し、指導者は悲惨な道をたどることになる。しかし、カリスマが有効に作用する限り、遠回しの手続を必要としないので、危機的状況や革命的状況に適した支配パターンといえる。
 ところで、カリスマが血統や地位のなかに日常化されて、地位そのものにカリスマが生じる「官職カリスマ」とか、カリスマが代々受け継がれていく「世襲カリスマ」となる場合がある。また、カリスマが組織や制度に定着することもある。今日の政治社会では、マス・メディアを通じた情報操作によって擬似カリスマをつくり、支配の正当化を図ることがよくみられる。[大谷博愛]

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世界大百科事典内のカリスマの言及

【シャマニズム】より


[社会的機能]
 (1)超自然的存在を直接媒介することにより,当該民族・社会の神観念や他界観念を具象化,活性化させる。(2)未開社会のシャーマンは社会統合の中心としての役割を果たすが,文明社会においても強力な〈カリスマ〉として人々を糾合し,集団を形成するにいたることは多くの新宗教集団の例に見られる。(3)シャーマン的カリスマ性は各地の王や首長,指導者の権威の基礎になっていることが少なくなく,邪馬台国の女王卑弥呼やアフリカのシルック族の王などその例である。…

※「カリスマ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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